医学部生は実習などで授業が忙しく、他学部の学生と一緒にサークル活動を行うことが困難である。そのため、星陵キャンパスには川内北および片平を中心とするサークルとは別に活動を行っている「医学部サークル」がある。体育会系のサークルは、東日本医科大学体育大会(東医体)などの医科大学のサークルが参加する大会などに出場している。
医学部サークルの活動資金は「学生厚生補助費」と呼ばれる医学系研究科の各講座の研究費から出資される資金と、OBによるカンパからなる。今回の火災からサークルを立て直すための資金は、各サークルのOBからのカンパに頼る方針だ。部費の貯金があった星陵室内楽団などでは、急遽、楽器を買い足した。今のところ、大学および医学部から特別に予算が下りるという見込みはない。サークルによっては歴史が浅いためにOBが少なく、あまり多くのカンパが望めないところもある。被害額の大きいサークルなど、火災前と同じ活動ができる状態に戻すまでには、かなりの時間を要するだろう。
サークル棟の再建についても、今のところメドは立っていない。とりあえず、プレハブで仮のサークル棟を建てる方針だが、OBからのカンパに頼る以外に道はない。以前から、サークル棟の老朽化は問題視され、国に対して建て直しの概算要求は出されていた。今回の火災で、管理不行き届きと見なされると、国からの予算が下りにくくなる。再建への道はますます遠のくだろう。
同様に老朽化が問題とされ、すでに予定されていた試料倉庫、旧病理学研究室の取り壊しが、急遽、繰り上げられた。サークル棟の出火原因がわかっていない以上、これらの建物でも火災が起こる可能性は十分有りうるためだ。これらは、医学祭実行委員会および医学部軽音楽部の部室として使用されていた。取り壊しは当初、昨年度に予定されていたが、今年度、三年に一度の医学祭が催されることなどから、延期されていたのである。これら二サークルは、三月中にプレハブの仮サークル棟に移転して活動を行っている。
現在、サークル棟を焼け出されたサークルは、星陵会館の会議室などを借りて活動を続けている。会議室の数にも限りがあるため、新歓の時期などは特に混乱が予想される。
サークル棟の利用方法は、荷物置き場として使ったり、実際の活動場所として使ったり、普段のサークル員の居場所として使ったりと、使用するサークルによって様々である。だが、どのサークルにとってもサークル棟が焼失したことは多かれ少なかれ今後の活動に影響してくる。
「こういった問題が起きた中で、(サークルの活動を)どれだけやれるか。これも勉強ではないか」医学部サークルを5つ掛け持ちし、今回の火災で各サークルの代表者への連絡係として事後処理を務めた近藤敬一さん(医・4年)は語る。厳しい状況の下、各サークルには一層の努力が必要とされる。