2月18日、山形県警は、山形警察署敷地内への建造物侵入の現行犯で、本学学生を逮捕した。その後、この者は送検され、3月9日に山形地方検察局により起訴された。被告は、山形大学学生寮自治会の支援者で、事件当日は、同寮の強制執行に対する抗議行動のために山形に来ていた。
調べによると、被告は18日午前10時ごろ、山形市松山1丁目山形署の南西側に位置する、コンクリート擁壁とガードレール(高さ2.2メートル)を乗り越え、同署敷地内に侵入した疑い。庁舎を巡回中の同職員が発見、現行犯で逮捕した。
逮捕後被告は、動機を完全に黙秘。3月9日の山形地検による起訴まで、20日間に渡って拘留された。4月3日には、山形地方裁判署で初公判が開かれる。
被告に対し本学は、3月23日現在、具体的な処分などは決定していない。ただ、逮捕・起訴だけで何らかの処分がなされるということはないと思われる。
この逮捕をうけ、当日午後、同自治会を支援する学生ら約40名により、山形署前で抗議行動が行われた。さらに、被告の逮捕は不当であるとし、即時釈放を求めている「不当逮捕された東北大生A君の即時釈放を求める会」が結成された。同会は、そのビラの中で「A君は公共の機関である警察署に足を踏み入れただけである。長期間の拘留、起訴をされることは何もやっていない。警察は学寮支援のことを執拗に問いただしてくる。今回の逮捕・起訴・拘留がA君の学寮支援を問題にしているのならば、思想信条の自由の侵害だ」と述べている。
今回の事件の背景には、山形大学寮の存廃を巡る、学寮自治委員会と大学当局の対立がある。本学の団体としては有朋、日就の2寮が自治委員会の支援を行っていた。2月19日には、学寮明渡しの最初の強制執行が行われたが、18日、それを目前にして、学寮の寮生・支援者が抗議活動を行っていた。
今回の一連の事件は、学寮を巡る学生運動に、警察が過敏に反応した側面が強い。だが警察署は公共の機関であり、万民に開かれているものだ。そこに塀を乗り越えて侵入したことが、どれだけの罪になるのか。今後の裁判が注目される。