退官教官寄稿(玉懸)   306号の目次   本学学生逮捕

夢の未来志向施設構想
「ユニバーシティーハウス」発表
国際的な研究交流を目指す

306号2面・大学

 昨年の12月7日、学生協だよりNo.13の中で、「ユニバーシティーハウス構想」が発表された。ユニバーシティーハウスは、研究や教育の上での交流の場と、宿泊施設としての機能を合わせ持つという未来指向の施設である。

 ユニバーシティーハウスは、国内外の研究者、及び東北大学の研究者、大学院生、学部学生、留学生が利用でき、互いに活発な交流の行なえる施設として提案された。大学の置かれた状況は今後ますます厳しく競争的になると同時に、国際化していく。そういった流れに対応した環境の整備を必要とする大学全体の動きの中から構想は生まれてきた。

 しかし現在、具体的な事柄は全く決まっておらず、「ユニバーシティハウス」という名も仮称である。学生協だよりの中では宿泊、国際会議等の研究集会や研究交流、教育活動が行なえる施設として書かれている。だが、実際どのような施設になるかはわからない段階だ。学生生活協議会(以下、学生協)は、「様々な案は持ち上がっているが、それらはひとつの可能性である。今回は施設の概念を公にしただけで、夢を大きく盛り込んだ形での提案となった」と述べている。今後、具体化に向けての検討は評議会の下に設けられる委員会で行われるが、まだ組織されていない。

 学生協だよりNo.13では、新寮建設の現状も同時に触れられているため、今回の発表に対し、一部では「新寮の形式をユニバーシティーハウスにするのではないか?」という疑問の声も上がった。現在、新寮の建設は、木造の有朋寮の老朽化が激しいことに加え、昨年の9月に昭和舎が焼失したことで対応が急がれている。しかし、これまで電気料問題が起こったことにより新寮建設への動きはずっと止まったままであった。そのため、大学が新寮建設に向けて動いていることを示す目的で、新寮建設問題の現状と方針を今回公表したという。学生協によると、ユニバーシティハウス構想は新寮とは別に持ち上がってきたものであり、今のところは別物として考えているとのことである。

 これらの内容は、1999年5月に設置された「学寮の在り方検討委員会」の「検討結果」が元になっているものだ。その「検討結果」の大枠を学生協が承認し、部局からの意見も合わせて検討。そこで得られた結論は、学内の最高決定機関である評議会において了承され、今回の発表となった。

 ユニバーシティハウスの構想は、現在はまだ概念と基本的な方針にとどまる。大学側は今後具体的な論議に向けて、広く意見を求めていく方針だ。


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