キャーベット。キャベツのシャーベットである。先日、友人が深夜番組を見て、それを作ったら非常に不味かったといっていた。それならば美味しく作ってやろう。
ということで、近くのスーパーで千切りキャベツ、バター、ハチミツを買ってきた。そして、それらを混ぜてみる。…なにか物足りない。
とりあえず冷蔵庫を覗いてみる。そこにはワインが置いてあった。そういえば、不味かったから飲まないで半年ほど放置したままだった。うむ、隠し味にワインはつきものだ。入れることに決定。
これで食材は決まった。キャベツ、ハチミツ、バター、ワインだ。
バターを溶かすために、混ぜた材料をまとめて電子レンジへ。すると、沸騰がはじまった。そして、怪しい香りが漂ってきた。待つこと1分。レンジから出てきた物体は、見た感じ、ソースをかけた千切りキャベツ。とても普通だ。あとは、冷凍庫に入れて待つだけ。
完成したキャーベットを取り出す。なんだろう、これ。冷凍した切干大根というか、生ごみというか、およそ食べ物には見えない。
とりあえず試食。しゃきしゃきしていて、口いっぱいに腐ったパンのような味が広がった。でも、微妙に美味しいような気がする。もう一口食べてみる。…前言撤回。最高に不味い。後味最悪。胸が嫌悪感で満たされた。
その場に居合わせた人たちにも食べさせるが、皆口をふさぐ。しまいには、「それ近くに置かないで」という始末。結局、誰も食べたがらないので、自分で全部食べることになってしまった。
キャーベットは私の生涯で、一、二でを争うほどの衝撃であった。普通の人はこれを作って食べようとは思わないほうがいいだろう。でも、罰ゲーム用に作るのはいいアイデアかもしれない。