新聞部入部試験問題 国語
解答は2面次の文章は、東北大学新聞300号記念企画「わんこそば300杯」に参加した新聞部員の、苦しくも切ない体験を綴ったものである。これを読んで以下の問いに答えよ。
わんこそばスタート。
F、N、Mはみんな勢い良く食べ始める。薬味をかけるのも忘れひたすら食う。かなり腹が減っていたので、美味い。わんこそばを入れるおばちゃんとの呼吸もぴったりだ。Hは「そばだけ?汁がないよ」と戸惑う。わんこそばには汁がない(本当はちょっとだけしかない)ということに気づくのに時間がかかり一歩出遅れる。
10分経過。F、N、Mはまだまだ余裕。特にMはものすごい勢いで食べ…いや飲んでいる。しかしHは大きくペースダウン。顔に明らかに覇気がない。
15分経過。Fは30杯を食べたあたりから、ペースダウン。「純正九連宝燈がテンパイした」となにやら訳のわからないことを言い出す始末。どうやら胃がもう少しでダブル役満になるらしい。なんじゃそりゃ。
Nは味に飽き始める。というか、もともと美味しくないということに気づく。弱気になるなよ。さらに(1)薬味を使い少しインターバルを入れ始める。がんばれ地元。
Mは隣の席のわんこそばを食べに来た社会人グループから「学生さんがんばれよ」と声援を受け「( A )」と元気良く受け答え。気分が高揚しており、さらにペースをあげる。気づいたら60杯食べていた。なんて奴だ。
Hは「もう駄目かもしれない…どーすっぺ」と方言まで飛び出す始末。
20分経過。Fはぶつぶつ言いながらも、黙々と食べる。Mはノルマとされていた75杯達成。わんこそばの単調な味が薬味をもってもカバーしきれないと嘆く。
Hは「わが人生に一遍の悔いなし」と叫び、(2)椀に勢い良く蓋をし、撃沈。上級生でありながらもノルマの75杯に届かず、目標達成への大きな障害となる。後輩の冷たい視線が突き刺さるが本人は「平均が60杯なので、許容範囲だ」と開き直る。なんて奴だ。記録54杯。
Nは「おばちゃんの入れるそばが、心なしか多くなっている」と( B )に陥る。これがわんこそばの魔力なのか。そんなこんなで吐きそうになり、ついに蓋をする。そのまま倒れこんで起きあがることはなかった。おまえの死は無駄にはしない。記録61杯。
25分経過。Mは逆流しそうになるが無理やりお茶で流し込む。Fもペースは遅いなりにも食べ続ける。みんなだんだん無口になっていく。まさしくデスマッチ。このころHが復活し、おばちゃんの変わりにわんこそそばを楽しそうに入れ始める。Nは後から(3)「Hは目が輝き、元気だった」と振りかえり、Hは限界ではなかったのではないかという疑いをかけられる。しかしHは全面否定。
30分経過。Mはとっくに限界を超え、まさしく精神が体を凌駕している状態。逆流第2波もなんとか乗り切る。しかし第3の波はかつてない大波であった。その波がMに襲いかかる。そして・・・・逆流で強制終了。(4)もどしたものが、きれいにお椀に収まる。それは原型をとどめていた。まったくそばを噛んでいなかったことがうかがえる。記録は惜しくも92杯。その直後、Fも「75杯になったらやめる」と、宣言し、ノルマを達成した後、即撃沈。そして僕たちの挑戦は終わった。(出典『東北大学新聞』第300号、一部略)
問1 空欄Aに入る言葉を次の中から選べ。
ア、お前もな
イ、うるせえよ、蝿が
ウ、ハイ、がんばります
エ、お前はもう死んでいる
問2 空欄Bに入る四文字熟語を次の中から選べ。
ア、欲求不満
イ、人間不信
ウ、友達以上
エ、恋人未満
問3 下線部(1)について、薬味を入れることによって生じる効果を、化学式を用い、50字以内で述べよ。
問4 下線部(2)について、Hがわんこそばを食べ始めてからこの状態にに至るまでの4つの過程を、次の中から選べ。
ア、興味・感動・戸惑い・苦しみ
イ、歓喜・絶望・欲情・絶望
ウ、努力・友情・勝利・パクリ
エ、始めは友達・でも違う・この感情は何・愛
問5 下線部(3)について、この時のHの心理状態を述べよ。
問6 下線部(4)について、この時の周りの反応を「海原雄山」という言葉を使い、15字以内で述べよ。