地下鉄東西線駅別素案発表
地下鉄東西線計画において仙台市が「東西線沿線まちづくりの基本方針」を、十一月一日に発表した。基本方針では、本学キャンパスに近接する予定の川内・青葉山駅周辺を、大学と住宅地、自然が調和した地区とする構想が示されている。(313号)
今回の基本方針は、市が作成したまちづくりの素案に、市民の意見を反映させたものだ。また、駅ごとの開発方針をまとめた「東西線沿線まちづくり駅別行政素案」が十一月末に発表された。これらの市の発表には、東西線沿線のまちづくりに関する市民間の議論を活発化させるねらいがある。それぞれ、各区役所、情報センターに配布され、ホームページ上でも公開されている。また今後、地区別の説明会の実施が考えられている。
東西線沿線まちづくりの基本的な方向は、環境に配慮しつつ、鉄道沿線を中心とした集約的な都市を形成することである。川内・青葉山駅周辺地区としては「青葉山の自然を守り、東北大学等の知的資産を活用しながら国際学術研究・交流拠点にふさわしいまちづくり」が基本方針として示された。具体的にはマンション建設等による住宅地の高度利用、キャンパスライフを支援するサービス機能の誘導、駐輪場の整備等が考えられている。
学内の環境整備は大学に任せられる。市側は、東北大学に東西線が活発に利用されるような環境づくりを期待している。そのための、大学周辺地区内の道路配備、川内―青葉山間での料金等について、市側は大学側からの要望の提示を求めている。
東北大学が東西線の沿線全体に与える影響力は大きい。市側は、東北大学が研究開発の中心として新たな産業を創出し、沿線地区活性化の原動力となることを望んでいる。現在裁判で争われているキャンパス移転問題もまた、沿線まちづくりの上で重要な意味を持つ。「片平キャンパスの移転が一番町駅周辺の空洞化につながる恐れもある。キャンパスが集中することについて、街全体への影響を考えての意見を、大学の中から出して欲しい」と市の職員は話す。
市は今後、市民からの意見を聞いた上で、具体的なまちづくり構想をつくる。自分達の大学は街の中でどのような役割を果たしていくべきか、川内・青葉山駅周辺には何があったなら便利か。東西線沿線を活きたものとするために、学生の立場からの建設的な提案が、まちづくりに反映されてゆく必要がある。
