大学祭総括一般者向け企画増える
十一月二日から五日、東北大学祭が四日間、開催された。今回の学祭を通して、一般市民と大学生の懸け橋を願った「Hand to Hand」のテーマは達成できたのであろうか。また、昨年失敗に終わったコンサートは盛況であったのか。(313号)
来客者数は、二万九百七十一人と、休日と学祭期間が重なった昨年と比べ、四千人ほど下回ったものの、学祭実行委員会の予想した来客者数よりも多かった。さらに昨年は、来客者は学生が目立っていたが、今年は地域住民や見学目的の小、中校生といった幅広い年齢層も目立つようになったという。これは広報活動に力を入れたことと、企画に一般者向けの企画が多かった為であると考えられる。
今回の学祭の大きな成果として、fra-foaコンサートの成功があげられる。コンサートチケットの売上げも昨年よりも良かった。当日券も用意された百枚はすべて売れてしまい、さらに枚数を追加したという。会場となった川内記念講堂は約七割が観客で埋まり、例年にない盛り上がりを見せた。その理由として、例年よりも約三ヶ月も早くアーティストとの契約をすることができ、広報活動をいち早く行うことができたこと、またチケット前売券が五百円と安かったことが理由としてあげられる。
また今回は、学部企画も本格的に力を入れた。昨年二つであった研究室の参加が、七つに増え、日頃の研究の成果を展示し、発表した。しかし、他のサークル等が主催している屋内企画と比べるとあまり目立ってはいなかった感があり、学部企画をもっとアピールする必要があったのではないか。来年以降は、学祭の学術的な色を出すためにもさらに多くの研究室の参加が望まれる。
また、宮城県内の大学祭の相互振興を深めることを目的とした「宮城県大学祭連盟」の企画で八つの大学祭を股に掛けて、今回から行われたスタンプラリーは広報不足のため参加者があまりいないという結果に終わった。その点で今回、大学祭間の相互振興は皆無であったといえよう。大学祭連盟という組織そのものの存在が問われているのではないか。来年の改善が望まれる。
全体的に、昨年よりも一般者向けの企画が数多く見られ、今年のテーマはある程度達成できたと言える。
