東北大学新聞:

本学大学院工学研究科 大村虔一教授俊デザイン2賞を受賞

本学大学院工学研究科の大村虔一教授(都市デザイン学)がこのほど、二〇〇〇年度の日本都市計画学会計画設計賞と、日本建築学会作品選奨を受賞した。 (313号)

日本都市計画学会計画設計賞は、東京の新国立劇場と東京オペラシティを一体的な街区として整備した官民協同事業「東京都渋谷区初台の淀橋街区プロジェクト」の総合コンサルティングに対するもの。また、日本建築学会建築選奨の方は建築作品に対するもので、街区内の新国立劇場を除く東京オペラシティビルが評価された。

 大村教授は以前、都市計画設計研究所の代表取締役を務めており、一九八四年からこのプロジェクトに関わっていた。九二年秋から新国立劇場、オペラシティと相次いで着工し、九五年夏第一次竣工を前に研究所を退き本学に着任。工事は九九年三月の完全竣工まで続き、その完成を待って今回の受賞に至った。

 日本都市計画学会計画設計賞を受賞した「東京都渋谷区初台の淀橋街区プロジェクト」には、いくつかの優れたアイディアが盛り込まれており、それが今回の受賞の決め手となった。例えば、国と民間が相互借地することによって、両者の土地にまたがる東京オペラシティビルを建設したことがその一つである。また、国が所有する新国立劇場の中の、使用しない容積を民間が活用する手法を導入した。これは、国の施設の未使用容積を民間活用した国内初の事例である。

 大村教授に、受賞の感想を聞いてみると、「このプロジェクトは大勢の人の協力によって成し遂げられたもので、私はその代表者に過ぎない」と謙遜しつつも、「十数年の苦労が認められてうれしい」と語る。また、今後の展望については、「都市デザインという学問のことを、もっとみなさんに知ってもらいたいですね」と語った。

 現在、大村教授は本学大学院工学研究科で教鞭をとり、都市デザインを専攻する後輩の育成に努めている。

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