東北大学新聞:

検証川内サークル会館増えつづける光熱水費

川内サークル会館の明かりは一年中絶えることがない。会館内では、九十のサークルが昼も夜も活動を行い、大量のエネルギーが使用されている。 (314号)

サークル会館の光熱水費は年間七〇〇万円を越え、その全てが大学の予算の中から支払われている。川北委員会(*)は「川内サークル会館の光熱水費は年々急激な上昇を見せており、大学の公費を大きく圧迫している」と話す。

 サークル会館の光熱水費は、川内北キャンパス全体で、まとめて管理されている。二〇〇〇年度の、川内北キャンパス全体の光熱水費は約三一〇〇万円。その二割強がサークル会館において使用された。

 グラフⅠからもわかるように、サークル会館の光熱水費は増加の一途をたどっている。サークル会館は一九九七年六月から使用が始まった。そのため、一九九七年度は短期間の使用となり約三〇〇万と特に低額となっているが、それでも一九九八年度から二〇〇〇年度にかけて、四十五パーセント近く増加している。電気・ガス・水道ともに使用量が増えており、特にガスは、二〇〇〇年度の段階で、川内北キャンパス全体の半分以上の量が、サークル会館において消費された。

 また、川内北キャンパス全体に占める、サークル会館の光熱水費の割合も、会館建設当初に比べ増加している。一九九七年度の、川内北キャンパス全体に占めるサークル会館の光熱水費(一九九七年度は短期使用のため、一九九八年度分を代用)の割合は約十五パーセントである。それが二〇〇〇年度には二十三パーセントとなった。

この割合の増加は、サークル会館の光熱水費が増えたためだけではなく、会館以外の施設において、エネルギー使用量が減少したためでもある。川内北キャンパスでは理科棟(現川北合同研究棟)と文化棟・S棟(現国際文化研究科棟)の改修工事が一九九八年度と一九九九年度に立て続けに行われた。改修後、各棟では設備の整備により、ガス・上水・下水の使用が節約された。そのため二〇〇〇年度の、サークル会館を除いた川内北キャンパスの光熱水費は、一九九七年度に比べ約十五パーセントの減少となった。

サークル会館の電気使用量が増えてきた原因として、電灯の使用時間と、サークル会館の部室内に置かれた電化製品の数が、徐々に増加していったことが挙げられる。現在では、テレビ、冷蔵庫、オーディオ機器、洗濯機等の様々な電化製品が、サークル会館利用者によって持ち込まれている。さらに、部室の利用が定着して行くに従って、シャワー室、給湯器等の使用頻度が高まり、ガス・水道の使用量もまた増加していったと考えられる。

また、サークル会館の施設が二十四時間使用でき、寝泊まりすら可能であることも、会館の光熱水費が増加しつづける大きな理由だ。大学は、サークル会館の使用時間を八時三〇分から二十一時までと定めている。また、その時間外の利用には、警備員への届け出が必要であるとしている。だが現在、サークル会館は二十四時間出入り自由で、実質的には制限なく使用出来る状況となっている。しかし、このままサークル会館のエネルギー使用が増加していけば、川内北キャンパス全体の光熱水費は、数年のうちに改修以前の額を追い越してしまう。

 大学は、今のところサークル棟の使用時間を制限する考えはなく、エネルギーの節約を呼びかけるだけだ。しかし、国立大学が独立行政法人化されれば、大学は予算の削減を余儀なくされる。その際、大学の研究と直接の関係のないサークル会館の光熱水費が、真っ先に削減対象となる可能性は高い。

 内容のある活動を行っていくために、サークルにとって夜遅くまで自由に使用できる部室の存在は大きい。だが無秩序なエネルギーの使用は、部室の使用制限という形で、後々自分達の首を締めることになる。大学改革に備え、無駄のないサークル会館使用を考えることが求められる。

(*)川北委員会

 川内北地区の学生生活に関する事務を決定する、教官の委員会

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