本学教授ら小学校へ出張授業
本学の教授、助教授による東北大学出前授業が昨年十月から一ヶ月間、仙台市内に所在する十の小学校において行われた。この出前授業は、仙台開府四百年記念事業の一環として、インテリジェント・コスモス・サイエンススクール実行委員会(委員長・西澤潤一元本学学長)が企画したものである。近年著しい青少年の理科離れの解消を目的としている。(314号)
出前授業は本学から八人の教授、助教授が小学校に赴いて授業を行うもので、各小学校で一回ずつ行われる。扱うテーマ、授業時間は担当者によって異なる。遺伝子に関する講義、炭焼きの実習まで、各担当者はそれぞれ特色のあるテーマを選んだ。
山家智之助教授(加齢医学研究所)は、母校である西多賀小学校を訪ねた。「心臓を聴いて・見て・触って・動かして」をテーマに、四十五分間の授業を行った。「小学生に授業をするのは初めてのことだし、大学生を相手にするより緊張した」と話す。小学生にも分かるような授業をするために、山家助教授は普段の何倍もの時間をかけて準備を進めた。
授業は講義と実技を織り交ぜて進められた。子供たちは講義よりも実技の方に興味を示し、話の方はあまり聞いてくれなかったという。「小学生は素直。大学生はつまらない授業でも聞いてくれて我慢強い」と、山家教授は苦笑する。しかし、超音波診断装置を使って心臓の動き方を見せたり、人工心臓を触らせたりすると、子供たちは積極的に質問した。後ろで授業を聞いていた小学校の先生まで、質問に加わったという。
授業は好評を博し、終了後には子供たちから記念写真を頼まれるなど、山家助教授はなかなか帰してもらえなかった。後日、子供たちから山家助教授宛てにお礼状が届いた。
ここまで喜んでくれるとは思わなかった」と、山家助教授は驚きを隠せない。出前授業は昨年限りの企画として行われた。しかし、予想外の反響から、インテリジェント・コスモス・サイエンススクールは来年度以降の継続を前向きに検討している。
