東北大学新聞:

本学工学部 仮面ライダー大ブーム メットすり換え事件が引き金

「んっ、俺のヘルメットが変だ!」

今年三月頃から、東北大学青葉山キャンパスの駐輪場で、奇怪な事件が多発している。原付自転車に乗る際に着用が義務付けられているヘルメットが、いつの間にか仮面ライダーのマスクと交換されているというのだ。この不可解な事件は、工学部構内に深夜停めておいた原付にのみ発生している。学生からの通告を受け、大学側は学生に注意を促すと共に、警告の文書を本学全学部に掲示した。

本学工学部は傾斜の急な青葉山に位置している為、工学部生の約八割が原付自転車で通学している。そこで起きた今回の事件。三月二日にヘルメットとマスクが交換されてしまった本郷氏(工学部二年)はこう語る。

「ヘルメットを取り出そうとしたら、仮面ライダーの顔が出てきた。一瞬何が起こったのか理解できなかった。ヘルメットを着用しないと捕まってしまうので仕方なくマスクをかぶったが、マスクの目の所が赤いので前が良く見えないし、みんながやけに僕を見ていた」

犯行の目的は定かではないが、ヘルメットを盗むのではなく、わざわざライダーマスクと交換していることから、人が困るのを見て楽しむ、愉快犯的な犯行との見方が強まっている。

しかし中にはマスクに交換されて喜ぶ者も少なからずおり、自称ライダーZX(工学部三年)氏は、あえて深夜に原付を工学部構内に放置し、マスクに交換される可能性されることを期待している。「毎晩停めているのに、まだ二回しか交換されてないんですよ」と苦笑いを見せる。同氏は気温、天候、風速、タンクのガソリン残量、停めた場所等からデータを分析し、マスク入手のため日々の研究に励んでいるという。なお、現在確認されている限りマスクには十数種類あり、最近ではこのマスクの収集が学内で密かなブームとなっている。

一連のヘルメット交換事件の犯人は未だ捕まっていない。学内では犯人逮捕を望む声と望まない声がはっきり分かれている。しかし、大学関係者は「学内風紀を守るためにも一刻も早い犯人逮捕が望まれる」と事件の早期解決を願っている。


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