川内キャンパス新研究棟完成主に教育学研究科が使用
三月二十五日、川内南地区に「文科系総合研究棟一号館」が完成した。二〇〇〇年三月から建設を行っていた新しい研究棟は、十一階建てで、広さは約七千平方メートル。新しい研究棟には、主に教育学研究科が入り、経済学研究科の一部も移る。引越しは四月末から始まり、五月後半から使用を始める。
(315号)
新しい研究棟の一階には学生の就職活動を助ける就職情報コーナーが置かれる。二階には学部学生用の教室が置かれ、十一階には国際的な会議も行える会議場が入る。これらは文系四研究科が合同で使用できる。三階には教育学研究科の事務が入る。四階全てと十階の半分は経済学研究科が使用し、五階から九階まで全てと十階の半分を教育学研究科が使用する。また、各階には教官や学生がくつろげるリフレッシュコーナーが設けられる。
また、今まで教育学研究科があった場所は、他の研究科がフロアごとに使用することになる。三階と四階には、今年四月から立ち上がるISTU(※)のための施設が置かれる。
今回の新棟建設は、各研究科の研究スペース不足の解消と、既存の研究棟の改修を目的として行われた。川内南地区には文系の四研究科(文・教育・法・経済)があるが、いずれも学生や教官の人数に対して、研究のスペースや教室の数が足りないことが以前から問題となっていた。また、大学院の重点化に伴い、大学院生の人数が大幅に増えたことも、研究スペースの不足に拍車をかけた。
また川内南地区では、研究スペースの狭さに加え、既存の研究棟の安全性も問題になっていた。これらの建物は、大地震を想定していないために耐震構造がなく、中には一九七〇年代に建設されたものもある。そのため改修工事の必要性が以前から叫ばれていた。
こういった問題に対し、これまでは各研究科がそれぞれ独自に建て増しなどを行ってきた。だが、それでは対処しきれなくなり、新しく大きな研究棟を建設する必要が出てきた。そのため四年前から、四研究科合同で研究棟を建設し、不足する研究スペースを補おうとする計画が持ち上がっていた。
またこの計画には、新しい研究棟に収まりきる教育学研究科が引越し、空いたスペースに他の研究科が移って臨時に使用することで、既存の研究棟の改築をスムーズに行う狙いもあった。
文科系四研究科土地建物委員会の菊池武剋教授(教育学部)は「新しい研究棟が完成したことで、今までよりは狭さが解消された。しかし、法学部を中心にまだ研究スペースが足りないので、二号館を建設する計画も進めている。既存の研究棟については遅くとも五年後までには改修を終わらせたい」としている。
(※)ISTU(internet school tohoku university)
ネット上で講義を受けられるようにする計画。
