本年度四月インターネットスクール試行始まる全学規模では全国初
本年度から本学が全学を挙げて取り組む「東北大学インターネットスクール」(ISTU)の一部試行が、四月一日から始まった。本学の十四の研究科などが参加を予定しており、全学規模でのネットスクールは全国でも初めてとなる。 (316号)
ISTUはインターネットを通じて大学院教育を行うというもの。メールやブラウザを通じて講義を受けることで、単位を取得することができる。将来的には修士号や博士号の取得も可能となる見込みだ。また、一部の科目では通学生もインターネット講義で単位を取得することができるようになる。
ISTUはリアリティのある講義をテーマに、動画を中心としたコンテンツを目指している。さらに文章や静止画像、音声を組み合わせることで、より分かりやすいよう工夫を凝らす。
コンテンツは「オンデマンド型」と「リアルタイム型」に分かれる。「オンデマンド型」はインターネットから講義の内容をダウンロードすることで、いつでも何度でも受講ができる。「リアルタイム型」の講義では、テレビ電話の要領で参加者をつなぐ。小規模ゼミのように教官と学生が積極的に意見を交わすことが可能だ。
さらに大きな特徴として、コンテンツには検索機能が付加されている。このため、関連事項を参照しながら、講義の内容を理解していくことができる。質問や個別指導についても、メールの活用などで、通常の授業と同等かそれ以上に活発なコミュニケーションの実現を目指している。
ISTUを利用するには、各研究科の試験を受け、大学院生となるか、科目等履修生として認められることが必要。具体的な選抜方法としては、これまでの院試のような方法のほか、将来的にはWeb上で試験を行うことも考えられている。
単位の認定方法は各研究科や授業担当教官に任せられる。具体的にはメールによる課題の提出や、学習の達成度をみるためのテストを適時行う方法が考えられる。
ISTUによって、いつでも、どこからでも本学の先端的な研究を学ぶことができる。社会人や遠隔地に住む人でも比較的容易に受講が可能だ。
ただし、研究科によっては、単位の認定に一定のスクーリングが必要な場合もある。例えば工学研究科では、実験の授業で実際に通学することが必要となる。スクーリングについては、期間の集中や、通常は授業のない土曜日に授業を行うことが検討されている。
ISTU用のカリキュラムは各研究科が独自に策定し、各講義のシラバスやコンテンツは、担当教官がそれぞれ作成することになる。ただ、ISTU全体の運営・管理は、四月に新設された教育情報学研究部が受け持つ。また、コンテンツの作成に関しては、同じく新設された教育情報学教育部がサポートを行う予定。(同面に関連記事)
現在ISTUの講義は、およそ五十科目が試行的に開講されている。十月からは工学研究科などを中心に、ISTUの本格的な実施が始まる。計画では二〇〇七年までに、十四研究科の全開講科目の四十パーセンの開講を目指している。
ISTUに関する詳しい情報は http://www.istu.jp
