東北大学新聞:

本学経済研究科・経済学部公認会計士養成コースを設置

四月から本学大学院経済学研究科、および経済学部はプロフェッショナルコース・会計プログラムをスタートさせた。プロフェッショナルコース・会計プログラムは、公認会計士や税理士としての資格を取得するための能力、高度な知識を身に付けることを目的としている。このコースは、経済学部一年から四年、または修士の課程の間を対象に開講される。この試みは全国で初めてのことである。 (316号)

プロフェッショナルコース・会計プログラムは三段階のステップに分かれている。まずステップ一では、講義を通じて公認会計士制度や試験制度の概要を理解し、日商簿記検定の三級と二級の合格を目指す。対象は学部一・二年、修士一年となる。

次にステップ二では、大学院に開設されている会計学関連特論四科目(監査論・税務関係論・原価計算論・財務会計論)に対応した実習Ⅰ(四科目)を開設し日商簿記検定一級の合格を目指す。これは学部三年、修士二年を対象とし開講される。

そしてステップ三では学部四年、修士二年を対象に会計学関連特論四科目に対応した実習Ⅱを開設し、公認会計士の論文試験のための準備をする。また実習Ⅰ・Ⅱ(四科目)はそれぞれ通年で二単位と加算される。

講師には本学の教授のほかに、現役の公認会計士を呼ぶことになっており受験のためのテクニックなどを学ぶことができる。

公認会計士の試験は司法試験と並ぶ難関とされており、毎年合格者の多数を慶応大学、早稲田大学、東京大学といった首都圏の有力大学が占めている。その主な理由としては、都心部には公認会計士になるための予備校が多く、合格者のほとんどがダブルスクールをしている点が挙げられる。

それに対し、東北地方にはこのような予備校がほとんど皆無である。そのため東北大学からの合格者は毎年、数名に留まっていた。

このことを重く見た本学が、東北地方から公認会計士を多く輩出しようと、二年程前からコースの構想を練り始め、半年前から本格的に取り組みだした。「東北地方から公認会計士を輩出することで、今まで東京から呼び寄せるときに必要であった経費などが安くなる」と、経済学部の高田敏文教授は語る。

 都心ではダブルスクールをしなければならないところを、プロフェショナルコース・会計プログラムは予備校に行く必要がなく公認会計士に必要な知識を本学で学べる。このコースの開設により、経済学部はさらに実践的な教育の場となったことになる。

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