シリーズ七大戦勝利への追い風④学友会ヨット部
気まぐれな風を読み、落ち着かない波の上で艇を操る。自然を味方に付け、いかにして他の艇より速くゴールを駆け抜けるか。それがヨットである。(316号)
ヨットは動力を持っていない。帆で風を受けて進み、進行方向を舵で決める。また、ヨットは前の帆とバランスの調整をするクルーと、舵と後ろの帆を操作するスキッパーの二人で運転する。
ヨット競技はスナイプと470(ヨンナナマル)の二部門がある。最大の違いは、前者の帆は二枚あり、後者はそれに加えて三枚目の帆を使うことができるということである。そのため、470の方がスピードを出せる。
本学の学友会ヨット部は四年生五人、三年生六人、二年生七人の合計十八人で構成されている。普段は毎週土・日曜日に名取市の閖上ヨットハーバーで、スタート練習や並走してスピードを出す練習などをしている。
学友会ヨット部副主将の大見敏仁さん(工学部四年)は、「ヨットは二人で息を合わせなくてはなりません。また、風を読まないとうまく走ることができないです。非常に奥が深いスポーツですね」と話す。
七大戦のヨット競技は団体戦で、各大学が二艇ずつ出し合い、合計十四艇で走る。各レースにおいて決められたコースを走り、一位の艇が一点、二位の艇が二点というように順位をそのまま点数として付ける。二つの部門でそれぞれ七レース走り、それらの総合得点が最も少ない大学が優勝となる。
今年の競技は七月十二日から十四日まで本学学友会ヨット部の普段の練習場でもある。名取市閖上ヨットハーバーで行われる。本学のヨット部は、大会会場の風の吹き始める時間や方向、波の高さや周期などを練習で知り尽くしている。そのために、気候を読みやすいという点で他の大学よりも大きなアドバンテージを得ている。
ヨット競技は京都大学、九州大学が強い。今年は地元開催で有利とはいえ、それでも必ず勝てるとは言えない。では勝つために必要な他の要素は何であろうか。「個々の能力も確かに重要です。しかし七大戦は団体戦のみなので、他大学の強い選手の風上に位置して風を妨害するという戦略も重要になってきます」
今回の七大戦についての目標はどうなのだろうか。「目標はもちろん優勝です。京都大学や九州大学は強いですが、頑張って勝ちたいと思います」
その目標に向かうに当たり、ポイントとなるのはスナイプ部門の椎名晴子選手(法学部三年)だ。彼女は今回が初めての七大戦。プレッシャーに弱い彼女がどれだけ本来の力を出すことができるかが勝利のカギとなる。
そして最後に大見さんはこう語る。「長い歴史を持つヨット部が最近、衰退しています。今回の七大戦で勝って勢いを付けたいです」
七大戦における本学の昨年、一昨年の本学の成績はそれぞれ六位、五位と振るわなかった。だが地元で行われる今年の大会には、ぜひとも期待したい。
