東北大学新聞:

オープンキャンパス開催来春に向けて期待膨らむ

七月三十日、三十一日に、東北大学オープンキャンパスが行われた。毎年全学をあげて行われるこのオ―プンキャンパス、今年も高校生や保護者、高校の先生など大勢の参加者で賑わっていた。 319号

文学部の紹介では、ビデオを用いた学部紹介・入試制度説明の後に、中国文学に関する模擬講義が行われた。中国詩の美術形成という題のもと、「雪月花」を主題としたさまざまな詩を扱い、時代の変化と共に表現法が変わっていく様子が説明された。受講者たちにも、「高校でやっている文学史も絡んで、多くのことが学べた」などと、好評であった。

医学部では、「日本ではきちんとした心肺蘇生を行える人が少ない」ということで、心肺蘇生法に関する講義が行われた。この講義では特に、「BLS」とよばれる、一般市民が行う救急措置の話に受講者の関心が集まった。

これは、救急車が来る五~六分の間、患者の細胞を生かすための措置であり、気道確保・人工呼吸・胸骨圧迫など、一般人でも簡単な知識でできる心肺蘇生法である。

受講者たちはスクリーンに映し出された幾つかの措置法をしっかりとメモし、その場で手を動かして実践していた。心肺蘇生をする機会は、自分たちの身近でもありうることだけに、興味深そうに講義を聞いていた。

オープンキャンパスに参加した人々は、川内キャンパスについて「緑が多く、静かな環境で勉強ができそう」「サークルの建物が大きいのでびっくりした」という感想を抱いていた。また、理系の各キャンパスでは「いろいろな実験の設備があるので、とても楽しみ」「高いレベルの勉強ができそう」といった声が聞かれた。

全体として好評であったオープンキャンパスではあるが、一部の教室では冷房が入らず、教室の後ろでぐったりと寝込んでいる人も見うけられた。また、見学者全員が教室に入りきれず、説明や模擬講義を聴けなかった人もいた。わざわざ遠方からきた人がこれでは、来た甲斐もなくなってしまう。こうした点については、今後の大学側の改善が求められる。

高校とは違った雰囲気の大学を、講義を聞くなどして実際に体感できるオープンキャンパス。参加者からは「バイトや一人暮らしをしてみたい」「中国文学を専攻してみたい」などの大学生活への期待の声が聞かれた。この日を体験したことは、高校生たちにとって、良い刺激となったことだろう。

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