東北大学新聞:

2003年4月環境科学研究科を設置 学際的な視点から、環境問題に取り組む

本学は、二〇〇三年四月に大学院環境科学研究科を新設する予定だ。現在は概算要求中であるが、この要求が通れば新設が決定される。 321号

この環境科学研究科は、工学研究科を中心に、理学、農学、経済学、国際文化の各研究科および東北アジア研究センターにおいて、環境に関する研究を進めている講座を集めて組織される。なお、この研究科は学部組織を持たない大学院であり、文系・理系を問わず入学でき、来年度より募集が始まる。

環境科学研究科は、文理の枠を超え、次世代エネルギーシステムの構築や地球規模での物質循環を考える「環境科学」という分野を作り出すことを目的とする。さらに、国際舞台でも活躍できる高度な専門知識を持った人材の育成を図る。

環境科学研究科に設けられる専攻は、環境科学専攻のみである。専攻内に「教育・研究組織」と「教育コース」があり、主に前者は研究に携わり、後者は教育に携わる。こうして教育と研究を分離した上で、教官はこれらの両方に所属し、学生は「教育コース」に所属することになる。

「教育・研究組織」には、都市環境、国際環境、さらには地球環境までを扱う「地球環境・社会システム学系」と、環境への負荷の小さい材料の開発や、人類社会にとって最も効率的なリサイクル技術などを研究する「環境調和計画学系」の二学系が置かれ、さらに各々に三講座が設けられる。

また、「教育コース」は「地域環境・社会システム学コース」など四つのコースからなる。学生はこれらの中から複数のコースを選択することができる。

これらのコースに分かれる前に、入学者はいくつかの共通科目を受講することになる。その一つである「共通科目A」は、文系出身の学生にも無理なく理解できるようなレベルで環境科学がいかなるものかについて概説する。

なお、環境科学研究科の設置と同時に工学部・工学研究科の再編が計画されている。これによって、工学研究科地球工学専攻が廃止され、その一部は環境科学研究科の組織に組み込まれ、中心的な役割を果たす予定だ。また、現在の地球工学専攻の校舎は環境科学研究科として利用される。

環境に対する高い意識を持った学生が一人でも多く環境科学研究科で学び、各界で活躍できる人材となり巣立っていくことが期待される。

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