インターネットスクール本格的に開講 工学と教育情報学が対象
インターネットを通じて大学院教育を行う「東北大学インターネットスクール」(ISTU)の講義が、十月から本格的に実施されている。今回は本学に在学する修士、博士課程学生を中心に配信されている。
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現在、ISTUで開講されているのは、教育情報学教育部と工学研究科で行われている講義の一部だ。特に、工学研究科では修士過程の電子パッケージコース、博士過程のナノテクノロジーコース、エネルギー・環境管理コースなど、コース単位でのまとまったカリキュラムの配信も行われている。
受講希望者は、各講義を担当する教授の了承を得た上で受講登録を行う。十一月八日の段階で、登録しているのは全開講科目の合計で二十九名。Web上での講義は、一斉に履修登録を行う必要がないため、ISTUの各講義では今後、受講希望者があれば、追加登録を行う予定である。
今回は初の本格実施ということもあって、主に学内に向けて受講者が募集された。今後、学内における実施の反応を受けた上で、学外へ受講者募集の宣伝が行われ、準備が整い次第、科目等履修生として受け入れていく方針だ。
今回の実施は、教育情報学教育部と工学研究科のみの開講となったが、将来的には全学が対象となる予定だ。特に、医学系、理学、農学、情報科学、文学の各研究科では、来年の実施に向けて、現在準備が進められている。
また来年に完成する新しい配信システムによって、リアルタイムで講義を配信する体制が整う。これにより、現在のような、あらかじめ作成した講義内容を配信する方法に比べ、ゼミのような形式での活発な議論・交流が期待できる。
その一方で、Web上での講義においては、使われている資料を各受講者が保存・印刷する際に著作権上の制約が生じる、という問題が浮上した。また、目的の画面にたどり着くまでが面倒である、といったページの構造に対する苦情が学生から寄せられている。
ほかにも、現在の講義内容は情報量が多いため一般家庭の設備では受講に向かない、など今回の実施を通していくつかの課題が見つかった。今後、講義資料の別途配布、ページ構成や配信システムの改善による対応が図られる。
ISTUのメリットである時間と場所に制約されない教育を生かすために、講義の配信は学外に向けて拡大していかなければならない。そのためには、今後の実践を通して技術・制度の両面における課題への解決を積み重ねていく必要がある。
