東北大学新聞:

本学附属図書館電子ジャーナル 閲覧サービス一部停止 大量ダウンロードに待った

本学付属図書館が行っている電子ジャーナルの閲覧サービスが、契約出版社の一つであるAIP(American Institute of Physics)社から使用停止措置を受けた。本年度に入ってから同社のコンテンツが三度にわたって過剰利用されたことが原因で、同社は原因の調査および再発防止のための措置を取ることを求めている。現在、図書館は過剰利用が行われた状況について調査を進めている。 321号

電子ジャーナルの閲覧サービスとは、図書館と契約している出版社の雑誌の内容を、ウェブ上で無料閲覧することができるというものである。学内のパソコンから図書館のホームページにアクセスし、その中の目録から雑誌を選択する。扱っている雑誌のほとんどが海外出版社のもので、自然科学系の雑誌を中心に、約三五〇〇種を読むことができる。

電子ジャーナルの内容のダウンロードは、必要に応じて部分的に行う場合にのみ認められている。そのため、短時間に大量にダウンロードすると、出版社側から不正利用と疑われ、使用停止措置および警告の対象となる。その際、図書館は誰が行ったかを調査し、出版社に報告しなければならない。

 今回のような過剰利用による使用停止は、電子ジャーナルのサービスが始まった初期のころから何度か起こっている。そのような時は、図書館から要請を受けた部局が、IPアドレスなどをもとに過剰利用を行った人物を特定し、注意をしていた。これまでの例では、利用者が契約違反だとは知らずに大量ダウンロードを行っていたということがほとんどだった。

もし、今回過剰利用を行った人物を特定し、二度と行わないことを約束させられなかった場合、出版社側から契約を解除されるほか、場合によっては損害賠償の請求や訴訟を起こされる可能性もあるという。今回のような過剰利用について、図書館総務課の米澤誠情報企画掛長は「こうしたことを防ぐには利用者の意識を変えるしかないため、一人一人がネチケットを持って利用してもらいたい」と語った。

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