東北大学新聞:

ノーベル賞を身近に 田中さん客員教授就任

昨年十二月十七日の本学評議会において、本学OBでノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの客員教授就任が決定した。客員教授就任が決定したことにより田中さんは島津製作所での仕事を続けながら、本学の講義を受け持つことになる。 323号

田中さんは新しく設置される「先端ライフサイエンス」という講座を受け持つ。この講座は特定の学科・系には所属せず、工学研究科共通の講座として位置付けられることになる。このような共通の講座を設置するのは工学研究科にとって初めてのことである。

田中さんの受け持つ講義の内容、形式、時期などについてはまだ詳しく決まっていない。田中さんと工学研究科の間で協議し、本年度中には詳細を決定する予定。教える対象となる学生については、学年・学部は特定しない方向だという。

講義の内容については、田中さんの研究内容である生体高分子構造解析を中心とする。そのほかに本学の掲げる研究第一主義の観点から見て田中さんが自身の研究をどのようにとらえるか、などのテーマも盛りこむ予定である。形式・時期については、田中さんは現在京都に勤務していることから集中講義の形をとると考えられる。一回につき十五時間の集中講義を年に二回予定している。

田中さんが客員教授として本学で教鞭をとる意義について、工学研究科の山田宗慶教授は「日本ではノーベル賞は途方もない事だと思われがちである。しかし、講義を通して田中さんという受賞者と接する事で、身近なものとしてノーベル賞をとらえられるのではないだろうか。自分達のレベルから努力していけば、その延長線上にノーベル賞があるということを感じとってほしい」と語った。

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