東北大学新聞:

就職特集 体験者インタビュー

自己分析・エントリーシート・面接の三つについて、今年度内定をもらった学生に話を聞いた。 323号

法学部Tさん出版社内定
――就職活動の時、自己分析としてどんな事をしましたか?

T 三年生の二月ぐらいに、プロミスが主催していた自己発見セミナーに参加したことが、自己分析の一環になったと思います。

――そのセミナーではどんな事をしたんですか。

T 性格診断みたいなものや、グループディスカッションをしました。それと、ディスカッションの後に紙を渡されて、メンバー一人一人の第一印象を書いて、みんなで交換しました。

――そのセミナーは役に立ちましたか?

T 多分立ったかなと思います。性格診断のほうは面白かったけど、あんまり役には立ちませんでしたね。面接で自分の長所とかを聞かれた時に使えば、役に立てることができたかも知れませんが。あと、第一印象を交換したのは有意義でした。自分がどう見られているのかは普段の生活ではなかなかわからないことなので、ちょっとした発見もありました。

――自己分析を通して、自分のやりたい事をはっきりさせることはできましたか。

T 私の場合は、就職活動の前半はあまりやりたい事がはっきりしていませんでした。四年生の四月上旬ごろになってから、自分のやりたいことをはっきりさせることができました。

――はっきりさせることができたきっかけは何だったんですか。

T 四月上旬になって、試験を受けた大手マスコミが全部落ちてしまったことがきっかけです。

――どうしてそれがきっかけになったのですか。

T 落ちてしまった後、自分にはっきりした第一志望がないことに気付いて、やっと自分が何をしたいのかを真剣に考えるようになりました。就職活動の初めの頃は「なんとなく出版関係の企業に入れたら良いな」程度のいいかげんな気持ちしか持っていませんでした。

――やりたいことがわかってからは、職業や業界を決めることはできましたか。

T はい。私は本が好きだから「本に関わる仕事がしたい」っていうのを軸に、業界を絞っていきました。本作りを支える印刷業界や、紙以外の媒体に対応できるようにシステムエンジニアを受けることに決めました。就職活動の後半の方は、しっかりした意識を持って取り組む事ができたと思います。
法学部Wさんコンサルティング会社内定

――エントリーシートは何社ぐらいに書きましたか。

W 僕の場合は大体五〇社ぐらいの企業に書きました。あまり入る気がない企業でも、とりあえずエントリーシートは書いておくっていう感じで。でも、書いた企業の説明会全部に参加したわけではないです。

――どんな質問がありましたか。

W 志望動機、学生時代にやったこと、自分の長所・特徴などは、どこの企業でもありました。あと「最近世の中のことで気になったことを書け」という質問は何社かで出ました。

――書く時は、一つ当たりどのぐらいの時間をかけましたか。

W 特に入りたいと思っている本命企業は、一週間ぐらいかけて本気で考えて書きました。あまり入りたいと思っていない企業のものは三十分もかけてないですね。志望動機などのよく出る質問の答えは、パソコンに文章を作って保存しておいて、それをコピーしたものでほとんど済ませました。

――人と違うことを書いて個性を出そうとか、特に書くときに意識したことはありますか。

W 質問の中には、個性を出した方がいい質問と、出さなくてよい質問があると思います。その会社で独自に考えたような奇をてらった質問は、個性を出すために考えて書きました。逆に、オーソドックスな質問はそれほど考えずに書きました。志望動機などであまりに細かく書くと、面接でかなり突っ込んで聞かれたりするので要注意です。ちゃんと答えられる人ならいいですけど、面接官に突っ込まれて言葉に詰まってしまいそうならやめた方がいいと思います。

――エントリーシートで書いたことと関連したことを面接で聞かれたりしましたか。

W はい。面接で書いたことと同じことを聞かれる事はあります。書いたことと違う事を答えると「なんで書いたことと違うの?」とか突っ込まれます。

――それはマイナスになるのでしょうか。

W 考えが変わったことについてきちんとした理由が言えれば、むしろプラスになると思います。でも、ちゃんとした理由が言えないと減点でしょうね。同じことを話せば無難だと思います。
文学部Bさん生命保険会社内定

――面接では何を聞かれましたか。

B 志望動機を主に聞かれました。なぜその会社なのか。なぜ金融なのか。あと、自己PRとして大学で自分がやってきたことを聞かれました。

――面接をしているときに、「こうした方がいい」という秘訣を教えてください。

B 言っていることが正しい、正しくないに関わらず、まず物事をハッキリ言うことが大切だと思います。東北出身の人はこれが苦手なような気がします。よく語尾を濁す人がいますが、それは相手の印象を悪くすると思います。自分の考え方が多少間違っていても、それは会社に入ってから直せばいいことですから。

――逆にやってはいけないことは何ですか。

B 本やホームページなどに載っている「求めている人材」を面接でそのまま演じてはいけないと思います。企業側もそれを知っているので、結局均一化されるだけですから。

――面接で自分の話をするとき、何を意識しましたか。

B 自己PRで、自分が大学でしてきたことだけでなく、それを通じて何を学んだのか、ということも織り交ぜながら話した方がいいと思います。その学んだことが、そのまま志望動機に生かされれば最高でしょうけれどね。そのためにも一、二年生の学生は、今取り組んでいることを必死にやっておくといいと思います。

――面接に臨む上で、事前に何かやっておいた方がいいことはありますか。

B 会社の説明会で話があるので、それから準備をすることになります。しかし、あまり深く考えずに気楽に構えていればいいと思います。ただし、説明会でわからないことがあれば、恥ずかしがらずに質問をした方がいいでしょう。

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