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04年11月20日
ユニバーシティセールスで連携・仙台市と本学
先月29日、本学国際文化研究科(以下、国文研)と仙台市企画局総合政策部は、シティセールスで連携するための覚書を締結した。
このようなシティセールスの官学連携は全国でも初めての試み。「仙台」と「東北大」を国際社会に向けてアピールすることが目的だ。この取り組みは「市」と「大学」をかけて「ユニバーシティセールス」と呼ばれている。国文研と仙台市は共同で学会を開催したり、外国人教授が仙台を訪れた時に市民向けにシンポジウムを開催する予定だ。
現在でも、仙台では数多くの国際学会が開催されているが、そのほとんどが仙台市とは無関係に行われている。仙台市としては、これまでも海外に向けて市をアピールするため国際学会に一役買いたいと考えていた。
さらに、国文研主催の留学生オリエンテーションの際には、毎年仙台市から職員が訪れて講演しており、もともと国文研と仙台市は結びつきがあった。
国文研としては、地域に密着した大学を目指すためにも、仙台市と官学の連携をすることにメリットがあると考えている。特に法人化後は、各国立大にとって地域に密着することが重要になる。生涯教育やインターネットスクールなどによって、大学の持つ知的財産を地域住民に開放していくこともこれからの大学に期待される。
さらに国文研は、市と本学とをつなぐ窓口の役割を果たす。例えば、本学の教官の中で、国際学会を呼べるような豊富な人脈を持つ研究者を市に紹介したりする。
今月1日には、仙台市長と国文研の教官がフランス外務省やレンヌ第2大学を一緒に訪問した。
米山親能国際文化研究科長は、「今後も仙台市と連携することで、両者が国際社会で高度な役割を果たして行きたい」と語った。
仙台市と本学の各部局とのこうしたシティセールスでの連携は他にも、経済学研究科が行おうとしている。
新寮の整備事業を開始
本学は、10月5日付けの「学生協だよりNo.27」で新学生寄宿舎(以下新寮)の整備事業が開始したことを発表した。この新寮建設は昨年度PFI事業として文部科学省から選定され、今年度から事業者の選定などが行われている。
今の時点では、事業者の1次審査まで終わり、それぞれ質疑応答などのやりとりをしている段階である。大学側としては平成18年度の建物の完成を目指し、年度内にも事業者を決定し、契約を結ぶ考えだ。
また、同じく10月5日には日本政策投資銀行から本学に関心表明書が提出された。同行は公的金融機関のひとつである。今回の関心表明書は、この事業をPFI事業として、事業者に低金利で融資を検討する内容のものである。融資が決定すれば、事業者の負担を減らすことができる。
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事業内容としては、以前から公開しているものに変更はない。男女の学部学生、大学院生、留学生による混住型で、総収容人数は416名で、8人でひとつのユニットを形成して生活をすることになる。計画範囲は現在国際交流会館などのある、本学三条地区の8,363平方メートル(延べ床面積は9,310平方メートル)の敷地だ。
PFI事業では、選定された事業者が、設計、建設からその後の維持管理運営までを一手に引き受けることになる。現在は寮や設備の老朽化などに、なかなか予算が付かないでいるが、民間の事業者が維持管理運営をすることによって低コストで学生を惹き付けるサービスの提供、また、適切な改修や修繕が行われることが期待される。他にも、事業者による定期的な建物内部の清掃や、部外者の進入に対する管理などが行われることも考えられる。
ただし、これらの維持管理運営面の内容に関しては、選定された事業者の計画に委ねられるものであり、事業者と大学側とで随時協議の上で実施が決定されることになる。生活で使用する備品など消耗する部分の費用は、共益費というような形で、寄宿料の4千7百円に上乗せして徴収される。
一部の学生からは、寮の管理運営に民間事業者が入ることで、サービスの低下や寄宿料の値上げ、企業の利潤追求が起こるのではないかと言う声が挙がっている。それに対して、大学側としては「学生に負担が掛かったり、無用と判断されるサービスは入れないようにしたい」と語っていた。
今回の新寮建設によって、平成十五年3月末で使用停止となった有朋寮の収容人数以上の学生を収容できる事になった。また、これまで入寮希望が多かった女子学生や大学院生、留学生などの収容数も増える。
しかし新寮を建設しても、そういった女子学生などの学生が寮全体の収容数で占める割合は低い。「学生のニーズや、時代の流れに合わせて、今後既存の寮の入寮規定の変更なども検討していきたい」と大学側は語った。
(338号)
第19回国際祭り開催
10月10日、三条町の東北大学国際交流会館で、第19回東北大学国際祭りが開催された。
この国際祭りは毎年行われている。今年も本学に在籍する留学生たちが、母国の料理を振る舞い、踊りや歌などの文化を紹介した。当日は、小雨の降るあいにくの天気だったが、学生や近隣の住民など、多くの人で賑わった。
祭りの花形である母国料理の模擬店には、24カ国もの料理が出揃った。留学生は国ごとにグループを作り、協力して販売をした。訪れた人はチケットを購入し、自分で3つの料理を選んで食べることができる。店として備え付けられたテントの中では、留学生たちが料理をしたり、訪れた友人と会話を楽しんだりと活気にあふれていた。
会場中央のステージでは、あでやかな民族衣装を身に付けた人々が、各国の歌や踊りを披露していた。留学生本人だけでなく、一緒に暮らす家族も出演していた。小さな子供の演技や、日本人ボランティアも加わった飛び入り参加のダンスなど、個性のある発表にステージ前は拍手喝采だった。
この国際祭りでは、日本人学生ボランティアの姿が多く見られた。祭りを主催したTUFSA(東北大学留学生協会)が、サークルなどからボランティアを募り、祭りの準備や当日の運営を協力して行った。
東北大には留学生が多いが、日本人学生との交流が少ないと言われている。お互いに楽しめる場を通じて、気持ちの壁を取り払い、気軽に付き合える仲間として接していけるようになることが望まれる。
(338号)
かたひらまつり2004が開かれる
10月10日(日)、11日(月)に「片平まつり2004」が開かれた。片平まつりとは、2年に1度、本学の研究所を一般公開するもので、前回は2004年に行われた。
会場は片平キャンパスと星陵キャンパスで、両キャンパスの間では、シャトルバスが運行された。公開された研究所は「金属材料研究所(以下金研)」、「流体科学研究所(以下流体研)」、「電気通信研究所(以下電通研)」、「多元物質科学研究所(以下多元研)」、「東アジア研究センター」、「加齢医学研究所(以下加齢研)」の6研究所。それぞれが、体験型を中心とした研究発表をした。
3連休の後日2日ということで、子ども連れでにぎわい、特に流体研の体験コーナーや、多元研の科学マジックショーでは、一緒に来ていた大人も熱心に質問をするなど、夢中になっていた。また、鳥人間コンテスト出場機に実際に乗る事もできたり、次世代の足であるエアロトレインの模型が浮き上がる様子を見る事ができたりと、ニュースの中の出来事を身近に感じる事のできる企画もあった。
電通研では、八木・宇多アンテナ開発時の実験装置から、最新のナノマシンの実験まで、幅広い発表があった。
金研では、手の平よりも大きな結晶を実際に手に持つ事のできる展示や、本多光太郎展も開かれた。
東アジア研究センターでは、モンゴルの遊牧民の住居である「ゲル」を片平キャンパスに作り、文化の紹介をした。
加齢研では、最新の医療研究を分かりやすく発表していた。
普段の勉強はあまり好きではない、と言う小学生も、「楽しい!」と元気に答えてくれた。日本の未来を担う子ども達が、最新の科学の面白さに触れる良い機会になったようだ。
(338号)
04年11月16日
資格特集・英語に関する資格
誰でも一度は受けたことのある、英語の能力検定や資格。実は日本で受けられるものだけでも、50件以上あるのをご存じだろうか。トータルな英語能力を計る物としてはTOEICやTOEFL、英検が有名だが、工業英検、観光英語検定試験などのように、ある目的に特化した英語能力を計るものもある。こういった検定資格は、就職や進学、ひいては就職後の昇進などに有利に働くものが多い。
一般的なTOEICや英検は単位として認定される大学が増えてきている。大学によってその基準は様々であるが、TOEICでは500点程度から、英検では 準1級以上から単位として認定されるところが多いようだ。本学でも、TOEIC、TOEFLともに500点前後から、英検は準1級以上から英語の単位として認定されている。
企業の中には、海外出張、赴任の基準や昇進の用件とされており、ある有名メーカーでは、TOEIC600点以上で課長以上の昇進条件としている。また、TOEICスコアに報奨金を支給している企業もある。
日本での知名度は低いが、ケンブリッジ英語検定試験や、国連英検というような世界共通の資格もある。こういったものは日本国内ばかりではなく、世界的にも自分の英語能力を証明することができる。日本において優遇要件として明示しているところは少ないようだが、資格としては十分通用するものだ。
インターネット上で受験でき、結果もすぐに知ることができるCASEC(キャセック)などのような試験も行われるようになってきている。日本でのみ行われている試験で、知名度もそれほど高くないのだが、手軽に自分の英語能力を測るためにはよいだろう。
CASECや国連英検などは、自分の試験結果や級がTOEICや英検ではどのくらいのレベルに相当するかをウェブサイト等で示している。一般に知られている資格と比較しやすく、他の試験を受ける時も参考にしやすい。
また、留学資格としてはTOEFLやIELTS(アイエルツ)などが要求される。IELTSは、イギリス、オーストラリアなどでの留学や企業研修、移住のための資格とされる試験だ。大学院入学のために、TOEFLは600点以上、IERTSは6.0~7.0以上と高い評価を求められる。
英語の資格は持っていて損はないものであるし、よく受験を勧められるものだ。ただし、社会的に通用するのは、TOEIC700点以上、英検では準1級以上程度からと言われており、かなり高いレベルが要求されることになる。また、それを生かせなければ資格を取っても意味がない。それらを踏まえ、自分にあった英語資格を受験することをお勧めしたい。
(338号)
M棟 ICL演習室システムを一新
来年4月から、マルチメディア棟ICL演習室の端末システムが全て更新される。現行のシステムは、2000年当時のもので老朽化が進んでいたが、システムの更新によってより充実した情報教育が提供されることになる。
今回のシステム改変は官報に落札を希望する業者を募集する旨を掲載した後、今年の8月に日本IBMによって落札された。
こうしたシステム改変の要因の一つには、昨年度から高校でも情報科目が必修となり、大学においてこれまでより高度な情報教育を提供しなければならなくなることがある。
高等教育開発推進センターの情報教育室の静谷啓樹教授は「とにかく、多くの学生に壊れるくらいたくさん使って欲しいです」と語った。
これまでのICL演習室の端末は独自にコマンドを処理する能力がなく、マルチメディア棟の5階にあるサーバと繋がり、そのサーバが各端末から入力されるコマンドを一括処理していた。
新しいシステムでは、ICL演習室の端末全てがコンピュータ端末となり、それぞれの端末が独自に入力されたコマンドを処理することができるようになる。
各端末が独自に入力されたコマンドを処理できるようになることで、サーバへの負担は軽くなり処理速度は格段に速くなる。
また、新システムでは各端末にハードディスクが搭載されない。ハードディスクは、故障につながりやすく管理・補修のコストがかかるためだ。
ハードディスクがなければ、オペレーティング・システム(以下、OS)など端末を起動させるのに必要なソフトも各端末には搭載されない。そのため、各端末は管理サーバと繋がり、そのサーバからOSを提供される。
そして利用者は端末を起動させる時に、windowsとLinuxのどちらか好きな方のOSを選択することになる。また、新システムではMacintosh端末も20台程度置かれることになる。
これまでと異なり、複数のOSから各利用者が好きなものを選択できることで、OSという枠を超えた情報教育が行なわれることになる。
(338号)
陸上部橘さん 出雲駅伝に出場
10月11日に開催された第16回出雲駅伝に、本学陸上競技部の橘明徳選手が東北学連選抜のメンバーとして4年連続出場を果たした。
東北学連選抜とは、東北インカレなどの大会での成績を基準に選抜された選手で構成されるチームである。橘選手は最高成績での選抜となった。
今回橘選手が出場した出雲駅伝は、箱根、日本学生対校駅伝選手権大会と並び学生3大駅伝と呼ばれる大会の1つだ。全国から出場校が集まるため、東北のチームが強豪校と対戦できるチャンスである。4度目の出場となる橘選手は、「負かしてやる」と強い気持ちで臨んだ。
前日まで台風による悪天候が続き、大会への影響が心配されたが、大会当日は天候に恵まれ路面の状態も良かった。そして、号砲と共に駅伝がスタートした。
強豪との対戦が楽しみだと語る橘選手が走る1区は、全員が同時にスタートを切るので、真っ向からの勝負をする事ができる。
記録は22人中11位だった。「トラック種目などの記録では、他の選手に負けていないが走り方や駆け引きなど、駅伝への慣れが問題だった」と橘選手は話す。東北学連選抜の最終順位は14位だった。
出雲駅伝では不本意な成績に終わった橘選手だが、再び強豪と対戦する機会が得られた。
今年、本学陸上競技部が11月の全国学生対校駅伝選手権大会へ9年ぶり6度目の出場を決めた。全国の強豪が集まるこの大会は、実質全国№1を決定する大会でテレビ中継もされる。
東北に出場枠が1つ多かったとはいえ、本学が出場を決めたのは偶然ではない。夏休みの間、学業やアルバイトなど、練習にあてられる時間は限られていたが、駅伝のメンバーはお盆も帰省せずに練習を重ねた。その練習の成果が9月の出場校を決める大会で表れ、今回の出場決定に繋がった。
全国、特に関東の強豪と呼ばれる大学の選手は高校の時から駅伝を始めていて、設備やコーチの面で恵まれた環境の中で練習に集中している。そんな強豪に対して、「十分とはいえない環境の中、練習を重ねてきた自分達のがんばりを見せつけてやりたい」と橘選手は語ってくれた。
練習を重ねてつかんだ大会への出場、橘選手達の走りに注目したい。
(338号)
DNA修復過程を可視化(加齢医学研究所)
加齢医学研究所の安井明教授(遺伝子機能研究分野)の研究グループは9月17日、DNAに付いた傷を治す「修復タンパク質」の働きを、世界で初めて顕微鏡を使って観察することに成功した、と発表した。今回の研究成果により、がんや遺伝病、老化のメカニズムの解明や、抑止が可能となることが期待される。
DNAの傷とは、DNAを構成する塩基が破壊されたり、その配列が切断されたりすることを指す。DNAの傷は、細胞内の活性酸素、放射線、紫外線やタバコなどが原因となってできる。
一方で、細胞の中にはこのDNAの傷を治す役割を持つタンパク質もいくつかあり、それが修復タンパク質と呼ばれる。
活性酸素によるDNAの傷は、ひとつの細胞につき1日に1万~10万も作られているが、正常な細胞の場合、修復タンパク質の働きによってそれらは治療される。しかしがん化した細胞などでは、治療が正常に進まず、病気が進行する。
これまでは、傷の付いたDNAと修復タンパク質とを試験管に入れ、DNAが治療されるかどうかについて研究していた。
しかし、修復過程を目で見ることができないので、修復タンパク質がどのように働いているのか、といったことは推測するしかなかった。
今回安井教授のグループは、修復タンパク質に紫外線を当てると緑色の蛍光を発するタンパク質を組み合わせ、実際に修復タンパク質がどのように働いているのかを可視化した。
安井教授らのグループでは、修復タンパク質を傷のついたDNAを持つ筋肉細胞に加えた。その結果、約30秒で修復タンパク質が傷部分に集まり、15分後には修復を終えて離れていった。
また、この方法では特定のタンパク質に目標を定め、その動きを観察できるため、それぞれのタンパク質の働き方も解明することが可能となる。
この他にも、安井教授らは、実際のヒトのDNAに活性酸素による傷と同じ傷を付ける技術も同時に開発した。この技術で、細胞レベルでの研究が可能となった。
今回の一連の成果により、遺伝子の修復が目で確認できるようになった。安井教授は、これによって「がんや老化を抑える新しいタンパク質の発見や、遺伝子診断の精度が高められる」と話した。
(338号)
2004年大学祭特集
‘04東北大学祭が10月29日(金)から31日(日)までの3日間、川内北キャンパスを会場に開催された。
今年のテーマは「BREAKTHROUGH」。これには、今までの大学祭とはまた一味違うものにしたいという意味が込められている。開催期間中は、小雨が降る天候であったにもかかわらず、多くの来場者が会場を訪れた。
例年4日間行われてきたが、今年は3日間に短縮された。しかし、数多くのイベントが催され、それを感じさせない盛り上がりだった。

日が落ちた後はイルミネーションが点灯した


様々な趣向を凝らしたお店が登場

家族連れや小さな子どもたちも多く来場した
(338号)
