東北大学新聞:

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04年12月12日

ロースクールの志望者大幅に減る

 来年度の法科大学院(ロースクール)の志望者が全国で大幅に減少した。今年度から全国で開校された法科大学院。本校では、2004年度の出願者は633人だったのに対し、389人と、前年比約61%となった。また、大学入試ではセンター試験に当たる「適性試験」の受験者も、今年度入試では本試、追試合わせて約3万9千人が受験していたのに比べて、来年度入試では2万1千人と、53%ほどしかいない。
昨年は「ロースクールバブル」ともいえる加熱ぶりであったため、本学の法科大学院だけでなく、全国的に志望者が多かった。
 他の法科大学院でも、一橋大学法科大学院は先年比約32%、京都大学法科大学院は約45%、早稲田大学法科大学院は約50%と、半分程度に志願者を減らしているところが多い。若干増加したのは上智大学法科大学院と、福岡大学法科大学院の2つだけであった。
本学の法科大学院で教鞭をとる山元一教授によると、考えられる原因は2つあると言う。1つは、法学未修者コース(3年制)では法学部出身者が学部時代に4年間かけて学んだ専門的な内容を、最初の1年間で学ばなくてはならないなど、内容が厳しいということが分かってきた事。2つ目は、法務省が新司法試験に対して好意的でないという点にある。
 新司法試験とは、法科大学院を修了した者に受験資格のある試験だ。もともと、法科大学院の構想段階では、修了者の7~8割が合格すると言われていた。現行の司法試験の合格率は約3%。学歴、年齢などの受験制限が一切ない代わりに、非常に難しい。新司法試験には法曹人口を増加させる目的もあった。ところが、10月7日、法務省は、新司法試験の合格者は法科大学院修了者の34%とすると発表した。
そのため、特に法学未修者コースの志望者は、「3年間、高い学費を払っても34%しか合格しないのでは、時間や学費が無駄になる」ということで、法科大学院受験に不安を抱く声もある。
 今年度は、現行試験があまりにも難関なため司法試験のための勉強をしていなかった法学部出身者や、税理士や医師など異分野に携わる人が大勢受けた「ロースクールバブル」であった。それが、法科大学院の実像が見えてくるにつれ、リスクが高いと考える人が増えたため未修者コースを中心に志願者減少につながったようだ。
 現在、法曹を目指して勉強中の本学学生の中には、「法科大学院に入るために法学部に入った。合格者がそんなに少ないとは驚いた」との声もある。博士課程前期2年で法科大学院ではなく現行の司法試験を目指す男性は、「現行試験を目指すほうが可能性があると考えた。法科大学院だと、更に2年勉強をしなくてはならないので時間が掛かる」と言う。
 また、法科大学院受験も視野に入れてダブルスクールをしている学部2年の女性は、「ロースクールは実態が分からないし、まだ新司法試験の合格者が出ていないので決めかねている。しかし、今後本当に法科大学院を目指そうと思った時に手遅れになってしまっては困る。ぎりぎりで就職に切り替えることはできても、逆はできない」と、現在は成り行きを見守っている状態だ。
 志願者数が増加した福岡大学法科大学院では、学生の募集方法を変えた。昨年は九州管内だけでの募集だったのだが、今年は東京や関西での進学説明会に参加。定員が50人ということもあり、受験者と直に顔を合わせる機会を多く取った。遠方でも受験が容易なように、募集要項を全国どこからでも手に入るような工夫もした。また、進学説明会では、教員の実務家割合が高く、他大学には少ない検察官も含めた法曹三者が専任としてそろっていることをアピール。進学説明会で交互尋問という模擬裁判をして、実際の教育現場をイメージしやすくしたことを一般新聞が取り上げるなど、知名度を上げたことも一因にあるだろう。
 本学としては、優秀な人材を採るためには、ある程度の志願者確保が重要とし、積極的な方策を検討中である。具体的には、北海道大学法科大学院で取り入れられている東京会場での入試や、入試日程の見直しなどを検討する必要があると話す。
また山本教授は、「受験者に向けたPRだけでなく、法務省にも働きかけをする必要があるのではないか」と言う。例えば、医師国家試験は受験者が全員基準点を満たせば医師免許がとれる資格試験である。弁護士になるための司法試験で競争試験にする意義はあるのかといった、新司法試験や法科大学院の位置付け自体を今後議論する必要がある。

野菜生活一週間

「最近野菜高いよね。」「まぁもともと自炊してるわけじゃないから関係ないけどな。」「でも反抗したいな。」
仲間で鍋を囲んでいた時の何気ない会話から、動く会の『野菜生活一週間』がはじまった。食べるのは生野菜のみ、穀物も一切禁止、ドレッシングや塩も禁止。ただし、タバコと酒と水とお茶はのんでもよいという過酷な生活だ。
動く会というのは、普通の人にも無限の可能性があることを信じて止まない、自分のこと大好きな、ダメな人たちが集まって、夢のあることに挑戦し続けるサークルである。と、彼らは言う……。

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▲動く会の部室に書かれた文字。彼らの活動の基本姿勢だ。

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▲動く会の部室の様子。新たなる伝説はここで生まれる。

大学祭の1日目、10月29日の夕方に、コンビニでコーンサラダを2つ買って、男3人で分けて食べたところから野菜生活一週間はスタートした。
2日目。まだ大学祭。模擬店の食事がおいしそうだけれど、僕たちの食事はレタスとキャベツさ。1日目の午前中にキャベツ入りのお好み焼きをたっぷり食べたから我慢できるよ。
3日目は大学祭最終日。今夜は城萩祭だ。ただ酒が飲めるぞぉー。ステージに突っ込めー。
……。と、ここまでは、順調にすすんでいるようにみえた。
しかし、ある日の食堂ではこのような会話がされていた。
A「先輩、もうキャベツ無理ですよ。気持ち悪くなってきた……。」
B「う……。レタスが混ざってても気持ち悪いな。トマト食うか。」
A「おぉートマトうまいなぁ。うまいうまい。今日はトマト食べますよ。」
C「トマトは生野菜の王様だな。肉だよ、肉。」
そう。同じ物ばかりを毎日毎日食べ続ける苦痛。以前行なった「ウィダインゼリー生活一週間」が脳裏をよぎる。次第に吐き気も催してくる。今回はトマトで乗り切った……かに思えたが!
A「うぅ……。折角の肉もずっとだとやっぱりまずいっす。」
C「よし、ここは新しい野菜にチャレンジしよう! これなんかどうかな。」
Cの取り出したのはタマネギ。漢3人に「薄切りにして水にさらす」などという知恵があろうか、いやあるはずがない。(反語)とりあえず、カレーに入っているタマネギ大好きな一人が一口大に切り、口に入れる。はい、トイレ直行お一人様ご案内~♪
もう既に3人の体力と精神力は限界に近い。キャベツを思い出すだけで吐き気がするという者もいる。ずっと水を飲んでいる者もいる。「昨日はトマト3個食べただけです。」と震える字で部誌に書き込む者がいる……。
A「やばい……。俺、今日バイトです……。腹減った……食わなきゃ……。う、うぅぷ……。」
B「大丈夫か! しかたがない。今回だけはドレッシングをかけていいからとりあえず食べていくんだ!」
A「せ、先輩……。」
(見つめ合う2人)
A「う、うまい!これは!これは!なんてうまいんだぁあああああ!」(号泣)
B「そうか。サラダ好きな奴等は、サラダじゃなくてドレッシングが好きだったんだな。これで1つ、世の中の仕組みを解明したな。」
A「じゃあバイト行ってきます……いたぁあっ。」
B「どうした!」
A「ま、また足をつってしまいました。つつつ……。」
一週間も3分の2を過ぎた頃、飲み会へのお誘いが。ここぞとばかりに飲む3人。普段は、気晴らしがないため、許されているタバコをふかしてばかりの日々。つまみは食べられないものの、カルーアミルクは酒だ。ビールも麦芽からできているが酒だ。日本酒などは米から出来ている。栄養のありそうな酒を頼んで飲む。
B「うぅー。おかしいな。まだ2杯目なのになぁ~♪あははぁ~うふふぅ~。」
彼は次の一杯で沈んだ。
そして最終日。3人ともに青白い顔をして、タバコをふかす。「タバコもきつくってね」と言いつつも、タバコやミネラルウォーター以外は口に出来る状態ではないのだ。うつろな視線の先には壁に貼られた「愚道一直線」の文字。数々の苦難をこの言葉とともに乗り越えてきた。今回も、また、一つの偉業をやり遂げようとしている。残すはあと数時間。終わったら何をたべたいですか、という質問に、「からあげとスニッカーズだなぁ。」「照焼きバーガーが無性に食べたい。あとは吉野家の豚丼。牛丼じゃないんだ。豚丼に俺は魅せられてるんだ……。」と、夢見る目つきで答えてくれた。

冬虫夏草

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 11月末日まで、附属植物園にて『未知の生物資源 冬虫夏草の世界』が催されていた。
冬虫夏草は、子嚢菌類科のきのこの一種で、冬から夏にかけて虫が草へと変態する事からこの名が付けられている。また、古くから様々な効用を持つ漢方薬として利用されている。
 今回の企画展は、附属薬用植物園で冬虫夏草を長年研究してきた矢萩信夫氏から寄贈された冬虫夏草の標本を中心に、標本スケッチ画や生態写真などの関連資料もあわせて展示していた。
 名前は知っていても実物を見たことのない冬虫夏草。その生々しい姿にギョッとさせられる展示であった。

資格特集・適切なパソコン資格の選び方

 最近は様々な場面でパソコンが使われている。むしろ、パソコンくらいできて当然というような社会になってきている。その一方では、国内のIT関連の技術者の不足が叫ばれている。つまり、パソコンを使えないよりは使えた方が良く、より高度な技術を持っていて損はないということだ。今回はそんなパソコンに関する資格を取り上げたい。
 普通に職場で使うようなソフトを使いこなせればよいと言う人は、ベンダー資格や民間主催の資格が良いだろう。どちらかというと、パソコンを使って、上手く仕事をする能力を身につけるための資格と言える。
 ベンダー資格とは、企業が自社ソフトのスペシャリスト養成を主な目的として行う試験で、その多くは世界共通と言って良いだろう。ソフトをどれだけ使いこなせるかという、ソフト利用者としての技能のみを見るものが多い。ソフトが新しくなると有効性は薄れてしまうとはいえ、特定のソフトに関しては国家資格や民間の資格よりも高い技術を得ることができる。
 ベンダー資格の代表的なものとして、マイクロソフトオフィススペシャリスト(旧名称MOUS)があげられる。これはマイクロソフト社主催の資格試験で、ワード、エクセル、パワーポイントなどそれぞれのソフトをどれだけ技能を持っているかを見る試験だ。これは世界共通の資格ということで、国内の受験者数は毎年増加しており、注目する企業も増えている。
 民間の資格は数多いが、知名度や難易度、試験内容もそれぞれだ。一般的なものとして、パソコン検定(P検)がある。パソコンを使ったデータ処理などの技能と、情報モラルやセキュリティなどの知識を測る。中学生から管理者まで幅広いレベルの受験者に対応しており、学生、女性の受験者が多い。
 パソコンの技能を武器に、より専門的な仕事や、高い立場での仕事をしたいという人には、国家資格の方がよいだろう。パソコンの国家資格は、国家試験の中の情報処理技術者試験というものがあり、その中に初級システムアドミニストレーター(以下初級シスアド)や、基礎情報技術者、など13の資格がある。
 情報処理技術者試験は、特定のソフトやコンピュータに関する知識ではなく、一般的論な知識や技能と、仕事をする上で必要なコミュニケーション能力や思考能力も問うのが特徴だ。国家資格と言うことで、信用性、知名度は民間や企業主催の資格よりも高い。受験資格はないため、だれでも受験することができるが、受験者の平均年齢は30代が多く、比較的平均年齢の低い初級シスアドや基礎情報技術者でも、20代後半だ。
初級シスアドは職場で使うシステムの管理や運用に関する知識を、基礎情報技術者はプログラム開発に関する専門知識を問う試験である。
他にも、CG検定やマルチメディア検定など、クリエイター向けの資格もある。国家資格はないが、文部科学省認定の資格や、民間、ベンダー資格は多くあり、主に実技を見るものが多い。
パソコンに関する資格は様々あり、それぞれ特徴も異なる。自分の目的に併せていくつかの資格を組み合わせてとる方がよいだろう。ただ、次々と新しい技術が開発されるパソコンやネットワークの世界では、常にそれを取り入れる努力をしなければ、せっかく取った資格も意味を成さなくなってしまうことに注意したい。

山本寛斎氏が来校

 12月16日(木)15時から(開場は14時から)川内南キャンパスの経済学部第1講義室で、ファッションデザイナーとして知られる山本寛斎氏講演会「夢~前へ前へ~」が行われる。入場料は無料。
 今回の講演会は、映画「アボルタージュ~未来への宣言~」上映と寛斎さんの講演の2部構成になっている。第1部の映画「アボルタージュ」は、今年7月、日本武道館で行われた同名のスーパーショー映像作品。現時点の寛斎さんの夢を表現している。第2部の講演でそれについて補足する。
この講演会の主催は本学経済学部であるが、運営などは権ゼミ(経済学部)が担当する。寛斎さんは、71年に日本人として初めてロンドンでファッションショーを行うなど自分の枠にとらわれず、可能性を広げてきた。そんな寛斎さんの生き方を権教授は、ゼミなどの授業でたびたび紹介してきた。
 今年の夏、ゼミ生の中尾恭太さん(経済学部3年)が寛斎さんについてゼミで取り上げ、寛斎さんを呼ぼうと盛り上がった。そのため、中尾さんがメールなどで交渉し、この講演会を開催することとなった。
中尾さんは、「この講演を通じて、寛斎さんの〝可能性を定めない〟という生き方を広め、(保守的な考えの多い)東北地方から挑戦する心を持った人を輩出したい」と語った。

全日本学生ボディビル選手権に農学部・宮武さんが出場

 10月31日、神奈川大学・横浜キャンパスのセレストホールで行われた全日本学生ボディビル選手権に宮武正太さん(農学部3年)が出場した。この大会は学生のボディ ビル大会の最高峰である。宮武さんの結果は出場38人中13位だった。
 競技人口が多い関東や関西ではブロック大会が行われ、全日本学生ボディビル選手権への出場権を争う。しかし、東北地区は競技人口が少ないため、ブロック大会は行われずに、出場権が与えられた。宮武さんは、唯一の東北地区からの出場選手だった。
 宮武さんがボディビルを始めたのは、大学入学後。高校までトレーニング歴はなかったが、大学に入り、何か運動をしたいと思った。そのため、さまざまな格闘系サークルを回ったが、合わなかった。そして、たどり着いたのが、ボディビル部だった。1人で黙々とトレーニングするボディビルが合い、さらに、2ヶ月で体が変わってきたことで、はまった。
 宮武さんは、今年8月に行われた「ミスター宮城」で大会に初めて出場した。この大会は、社会人がメイン。しかも、ボディビルは長年のトレーニングで成果が出る競技である。そのため、「同年代の人達と戦ってみたい」と思い、全日本学生ボディビル選手権への出場を決めた。
 練習は週4~5回、1時間半。ジムや大学のトレーニング室でダンベルやマシーントレーニングを行なった。学生は脂肪をどれだけ落とせるかが重要なため、有酸素運動を多く取り入れた。また、プロテイン摂取も普段の1日3回から大会前には5回へ増やし、食事を炭水化物からタンパク質中心に変え、体を搾り、大会に備えた。
13位という結果について宮武さんは「5位には入れると思っていたので、落ち込んだ。(脂肪の)搾りやバルク(筋肉)が中途半端だった。来年こそは、5位以内を目指したい」と語った。

パインボウル2004開催

11月14日に泉区にある仙台スタジアムにおいて、第19回アメフト北日本大学生・王座決定戦「パインボウル2004」が開かれた。
今回は、東北学生チャンピオンである東北大学ホーネッツと、北海道学生チャンピオンである北海道大学ビッググリーンの対戦となった。
 ホーネッツは、今年も東北学生リーグの優勝決定トーナメントで圧倒的な力を見せつけ、選手権大会5連勝、通算20回目の優勝を果たしている。また、春のグリーンボウルで敗れはしたものの、関東の強豪と試合を重ね、2年連続で北日本王者の座を死守し、シトロンボウルでの勝利を目指す。
 北大ビッググリーンとは、2年前にもパインボウルで戦っており、その時は49―28で敗れている。故に今回はその雪辱戦となる。ホーネッツの山田康浩主将は試合前に、「自分たちの力を出し切って、今日こそは絶対勝ちたい」と熱く意気込みを語った。
第1クウォーター、序盤は北海道大学のディフェンスの前に攻めあぐむが、タッチダウンとトライ・フォー・ポイントを見事に決め、7点を先取した。
このタッチダウンで勢いを得た東北大学は第2クウォーターになると、タッチダウンを立て続けに決め、23―0と北海道大学を突き放した。
ハーフタイムには、宮城学院女子大学のチアリーディング部の演技が行われ会場を沸かせた。
第3クウォーターには、50ヤード以上を駆け抜けてタッチダウンをする場面も見られた。このクウォーターに北海道大学に3点を取られてしまうものの、タッチダウンを決められることもなく、安定した守備を見せた。
ホーネッツは最終第4クウォーターにも、タッチダウンを含む13点をあげる猛攻を見せ、50―3と北海道大学に一度のタッチダウンも許すことなく大勝した。
本学からは、ベスト攻撃バック賞に佐藤昭一郎選手、ベスト攻撃ライン賞に山田康浩選手、ベスト守備バック賞に山階慎太郎選手、最優秀選手賞に堀田翼選手が選出された。
試合後、主将の山田選手は、「今までやってきたことを出し切れた。特にランとパスのバランスが最も良かった。これから、シトロンボウルへ向けて詰めて頑張っていきたい」と語った。また、同じ東北大生に向けて、「応援に来て欲しいけれども、まず僕たちが頑張っていることを知ってください」と話してくれた。
シトロンボウルは、12月12日に札幌ドームにおいて行われる。対戦相手は未定。今回のパインボウルを勝ち抜いた勢いで、ぜひともまた勝利してもらいたい。

グリーンボウル会場の行方

 グリーンボウルとは学生アメフトの大会の一つで東北学生リーグ代表校と、関東学生リーグ招待校との間で行われる試合だ。
 そのグリーンボウルが財政的な問題から仙台スタジアムでの開催に黄色信号が灯っている。今年は同スタジアムで開催されたのだが、年々観客数が減少し今年はわずか500人ほどだった。
 東北学生アメリカンフットボール連盟は、採算が合わず学生の負担が増えてしまうので、来季の開催について東北大学ホーネッツと協議していくとしている。
 ホーネッツとしては「来年も仙台スタジアムで開催していく方向で、東北学生アメリカンフットボール連盟との話を進めていきたい」という話だ。
 ホーネッツが8年連続出場している大会だけに、今後の動きが気になる。

進路特集6・就職活動と学生の関係

 大学生の就職活動に焦点を当て、現代の新卒者の就職事情を追ってきた「針路」は今回が最終回となる。前回までにインターンシップ制度や先輩の就職状況、企業人事の実際、就社以外の道を選んだ人々などを取り上げてきた。これらの情報を取り入れて、徐々に学生は学校という枠から、社会という大海原へ旅立つ。広い広い、社会という海。そこで、どのように「針路」を取って進めば良いのだろう? 最終回は、就職活動を終えた学生たち、そしてこれから就職活動を始める学生たちの姿から、「針路」の取り方について考察する。

 今年就職活動を始めた3年生が、最近口癖のように言う言葉に「友だちが就活を頑張っているのを見ると、焦る」というものがある。
 この「焦り」はどうして起こるのか。自分の進路に迷いがあって、今何をすべきなのかということをしっかり把握できていないからではないか。
 「将来はどんなことをしたいの?」と聞かれて、答えられるようでなければ自信を持った就職活動はできない。就職活動という社会へのスタートラインに立って、学生たちは「自分」を見直す必要に迫られる。

■東北大生は東京の学生に負けてしまう!?■
東北大生の就職志望先は、地元企業よりも首都圏の大手企業が多い。しかし東北大生が東京に就職先を求めるとき、地方に住んでいることが、首都圏の学生に比べて不利になる。
首都圏では、就職セミナーなどの開催数が地方に比べ断然多い。採用活動もほとんどが東京で行われる。そのため、首都圏の学生は就職に関する情報や就職への意識の高さで地方の学生に勝っている傾向がある。
東北大生が東京の企業に就職するためには、選考の度に東京へ足を運ぶだけの熱意と、インターネットなどで能動的に情報収集をする根気が必要となる。
■未整備の本学の就職支援活動■
それでも、就職データを見ると(本紙336号参照)東京の大手企業に就職を決めている先輩は多い。地道に、積極的に就職活動を行なった人は満足な結果を得られているようだ。
しかし、東北大ならではの就職事情を前提とした就職活動の仕方を教えてもらえる機会はほとんどない。学生は、一から自分で考えて動かなければならないという状況である。
 もちろん、大学に就職支援を行う部門は存在する。外部企業によるガイダンスなども定期的に開かれている。近年は法人化の影響で活発化してはいるが、大学独自の表立った活動は見られない。
 支援活動が目に付かないのは、広報活動が上手でない、ということが原因の一つだろう。しかし、首都圏の私立大学などでは活発な就職支援が行われているのを見ると、国立大学法人特有の「腰が重い」という気質も感じられる。
 教育機関としての大学の意味を考えてみる。学内で見る限りは、研究と教育の両立が達成されつつある。だが、大学と社会をつなぐ部分が欠けている。大学で学び取ったことを生かそうと、社会に出て行く学生をサポートすることも、大学教育の重要な仕事だとは考えられないだろうか。
■学部間の「温度差」■
十分でない大学の就職支援活動。そこで、「後輩の就職活動を助けたい、自分たちが就活で得た情報を後輩と共有したい」という思いで製作されたのが「東北大学就職支援本」である。
「支援本」製作スタッフが就職活動についてアンケートを行ったところ、最も多く回答が得られたのは経済学部だった。逆に同じ文系学部でも、法学部からはほとんど回答が得られなかった。
就職活動に意欲的な空気を持つ学部にいれば、就職に関する情報も得られやすく、就職活動を共にする仲間もできるだろう。しかし、就職よりも進学を考える人が多い、民間企業より公務員を目指す人が多い、という環境では、行動を起こすためにかなりのパワーが必要だ。
「支援本」スタッフで、理学部4年の吉川徹さんも苦労した一人だ。「学部内では就活仲間が見つけられず、サークルの友達に頼った。仲間がいないことは不安だった」と言う。
 学内に「学部の壁を越えて、みんなで就職活動を頑張ろう」というムードが生まれれば、もっと活発な情報交換が行われ、充実した就職活動になる。「焦り」から、視野が狭くなりがちな就職活動も、改善されるだろう。
■自分を動かす「軸」■
前述した、自分の将来はどうやって見つければ良いのだろう、という問題について考える。
 就職活動用語に、「自己分析」というものがある。自分を見つめ直し、採用面接などの場で、自分とはどのような人間なのかを明確に語れるようにするための作業の一つである。
 この自己分析で、「自分はどのような人間なのか」ということと、「自分は何が好きなのか。何がやりたいのか」ということをはっきりさせると、就職活動に意味が見出せるようになる。
 このように就職活動をする意味を持たせてくれて、活動の原動力になる「思い」を自分の「軸」と呼ぶことにする。「軸」は言い換えると自分の「基本」とも言える。後述の「支援本」スタッフの就活体験談からは、一人ひとりの「軸」が浮かび上がっている。
 「軸」を見付けた人は、自分の「~したい」という思いを叶えるために、周囲に働きかけるようになる。色々な方向に目を向け、「針路」を定められるようになる。ただ、多くの人は企業へのエントリーシートを書いたり、面接を受けたりする過程で自分探しをする。就職活動を、人生においての自分を見直す機会と位置づけている人は多い。
 自分の持つ技能を生かせる仕事に就く人もいる。仕事を決めるための指標は一つではない。
 大学生活は、自分の「軸」を見つける良い時間だ。社会から刺激を受けたり、興味を持った何かに一心に打ち込んだり、友人と語らったりしながら、自分の「針路」を定める。これが出来たら「充実した大学生活だった」と言えるのではないだろうか。

04年12月11日

学生ビジネスコンテスト開催

 東北大ビジネスプランコンテスト実行委員会の主催により、学生ビジネスプランコンテストCIFT2004が開催される。本学の未来科学技術共同研究センター(NICHe)、ハイテクベンチャー研究会、財団法人みやぎ産業振興機構が共催する。
 近年、学生の間でも創業意識が高まっている。そうした状況を受け、学生同士のネットワークの形成や、ビジネススキルの実践的な学習をさせる機会を提供し、大学全体での創業意識の向上を図るねらいだ。
 コンテストは2月に行われる。各自が作成、応募したビジネスプランのプレゼンテーションを行い、審査員が最優秀賞、優秀賞を選定する。審査員には学識経験者や地元企業関係者が選ばれる予定。
 最優秀賞、優秀賞にはそれぞれ賞状・盾のほか、副賞として、賞金10万円、5万円が贈られる。最優秀賞受賞者には加えて、ハッチェリー・スクエア内のシェアードオフィスの入居が斡旋される。同施設は大学の発明を起業化させるための研究が行われているもので、受賞者の創業準備の場を提供する形だ。
 また、あわせて直前講習として、ビジネスプラン作成講座を行う。11月26日から、1月21日まで、全7回の講座を予定している。講師として中小企業診断士や、公認会計士、米国シリコンバレーでベンチャーキャピタルを共同設立した大澤弘治氏などを招く。11月24日の段階で参加申込者は20人前後。
 コンテストの対象は本学に在籍する学部生、大学院生、研究生で、文理は問わない。チームによる参加も可能。構想段階のビジネスプランであれば、事業内容、業種は不問。
 ビジネスプランの応募は平成17年1月31日までの消印有効で、所定の書式での郵送、Eメールによる郵送が必要。応募者が多数の場合、書類審査が行われる。直前講習会についても事前の申し込みが必要。
 代表の井之上さんは「このコンテストは今年が初めての試み。成功させて来年からも続けて行きたい。東北大学にとっての転機になれば、と思う」と抱負を語った。

学生ビジネスプランコンテストCIFT2004ウェブサイト
(http://mbc.niche.tohoku.ac.jp/)