東北大学新聞:

100周年記念事業概要

 本学は2007年度6月に創立100周年を迎える。これを記念して、様々な記念事業が行なわれているのをご存じだろうか。これらは、昨年11月11日の総長による記者会見以来、本格的に動き出している。
 

 これらは100周年記念事業実行委員会が主体となって行なっている。実行委員は、理事や教職員からなり、それぞれのプロジェクトの中にはさらに学生が加わっているものもある。
 この事業の主な目的は、本学が次の100年間に何をやろうとしているのかを広くアピールし、社会的な知名度を上げていくことだ。現在、社会での本学のイメージは、首都圏にある他の大学や有名私大に比べて弱いのが現状である。
 また、在学生についてもはっきりとした本学のイメージはなく、他大学の学生に比べ、大学の一員であるという意識が薄いとも言われている。
 そこで、今回の記念事業をきっかけに、たくさんの人に東北大をアピールして、大学のブランド力を高め、また、学生にも大学や将来のことを考えてもらおうというのである。
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以下に現在企画されている記念事業をあげる。
①東北大学100周年記念基金の創設
 東北大学としての新たな自主財源を持つことで、それを大学基盤の整備、強化や、留学生への奨学金などのために利用することが考えられているものだ。
②東北大学学術総合博物館の建設
これは川内記念講堂を改修し、総合博物館にしようというものである。もともとは、川内北キャンパスに100周年の記念建造物を建設する予定であったものを中止し、こちらの計画に変更となった。
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▲現在の記念講堂

博物館は、本学がこれまでどういった研究・教育援助を行ってきて、これから何をしようとしているかを示すものである。
例えば本学との産学連携を考えている産業界の人や、本学に受験を希望する受験生がここに来ることで、本学の過去、現在、未来の全容がつかめるようなものにしたいとしている。
また、本学の研究結果などを分かりやすく展示することで、主に子どもに科学に対する興味を持ってもらうことを目的としている。
③東北大学100周年記念史の発行
 記念史は全10巻(うち、関係資料1巻)構成で、すでに刊行が始まっている。現在は2巻まで発行されており今年度中に3巻まで発行する予定だ。
④100周年を記念する催事
 記念催事は「Tohoku University,Creating Global Exellence(東北大学は世界最高水準の研究・教育を創造します)」をスローガンに、「東北大学100周年記念キャンペーン」と称し、今年度から、実際に100年を迎える2007年まで様々な催し物が計画されている。
・100周年記念セミナーの開催
 本学はこれまでにも産学連携をしている企業関係者や、OBなどを中心としたセミナーを行なってきた。しかし、今回はもっと広く一般の人にも本学の研究成果や、それをもとに何ができるかを知ってもらおうという目的で、「科学が次の100年で創り出せること」というテーマでセミナーを行なう。
 このセミナーは日本経済新聞社との合同企画で、2005年から2006年までの全5回が予定されている。本学の研究者ばかりでなく、他大学の教授や一般企業の技術者、専門外の人をパネリストとしたパネルディスカッションなどを行ない、より一般の人にも理解しやすいようにとの配慮がされている。  
第一回はナノテクノロジーに関するセミナーで、2005年1月25日、東京の日経ホールで行なわれる。2回目以降は同年4月、7月、10月、そして翌年2006年1月に開催される。
・東北大学共通のロゴマークの作成
 現在は各部局ごとに異なったシンボルマークを用いている。そこで、本学として統一したロゴマークを作成しようというプロジェクトである。作成委員会は、大学の教職員と学生で構成されている。
 日本国内だけでなく、国際的に通用するようなロゴマークを作成するとしている。そこで、本学として考えたコンセプトをもとに、海外の一流アーティストにロゴマークを作成してもらう。本年度中に関係させ、四月の使用開始を目指す。
現在は作成委員を中心にコンセプトをまとめているが、コンセプトや使用法に関してはウェブサイトなどを通して、広く学生の意見を採り入れる方向だ。
・メールマガジンの発行
 現段階では、卒業生を対象に、サークルやゼミなど、本学の情報を発信していくことが構想されている。また、在学生や職員、保護者に対するコミュニケーション手段としても考えている。 
これによって、卒業生同士、或いは卒業生と在学生の交流もしていきたいとしている。
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 この他にも、100周年を記念する大きな国際シンポジウムや産学間連携シンポジウム、資料展なども計画されている。
また、各学部主体でのイベントや学生主体の文化、スポーツイベントを広く行なっていきたいとしている。学生から出された企画にも援助をしていく考えだ。
「今回の100周年記念事業は、過去を振り返るのではなく、これから先、どういったことをすることができるのかを考え、学生のキャリアアップにも役立つようなものにしたい」と、大学担当者は語った。
 

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