川内キャンパスの生協に変化
東北大学生活協同組合(以下生協)が、組合員の寂れた食生活に救いの手を差し伸べようとしている。春から生協では、学生の食生活を充実させるための改革が行われる。1つはミールカードの導入。もう1つはセルフバー形式の導入だ。
ミールカードとは、年間十数万円を先払いしておくと、毎日千円分を各食堂で使えるというもの。現在使われているTuoカード、メンバーズカードに、ミールカード機能を付加する。使うときは、今までのメンバーズカードなどと同様に、カードリーダーに通すだけだ。
これは、九州地方の大学生協で始まった取り組みで、「朝食抜き」「おにぎりやパンのみの昼食」「カップ麺の夕食」といった、若者の乱れた食生活の改善が狙い。全国の大学生協で行っている「学生生活実態調査」では、最近の学生は携帯電話への支出が多く、食費を削る傾向にあるという。そのため、3食きちんと食べていなかったり、食べていても栄養バランスが崩れていることが多かったりという調査結果もある。
20代の食生活は、40代、50代になった時の健康にも大きな影響を及ぼす。生協としては、組合員の食生活を経済の面から支えたいと考えている。ミールカードの取り組みでは、毎日千円分の食費を確保することで、「今月はもうお金がないけれど、生協に行けば何か食べられる」という保証をする。
申し込みは来年4月から、1人暮らし1年生でもある新入生を中心に募集する。初年度は試運用で、上級生には提供しないが、利用状況を分析し、財政的に耐えうるか検討したうえで利用者を増やしていく計画だ。
また、ミールカード計画を立てる中で、現在の食堂が学生のニーズに本当にあっているのかが検討された。一日中同じメニューが並ぶ現在のカフェテリア形式。「3食を今の食堂で食べるのは、正直耐え難い」と冗談めかして話す学生委員がいるのも事実。
そこで、学生が1日3食でも食べたくなるような食堂作りとして、来年3月上旬、川内キャンパスの食堂をリニューアルオープンする計画が進んでいる。混雑緩和のため、座席数を増やし、セルフバー形式にする。セルフバー形式は、星陵キャンパスなどで以前からサラダバーとして、野菜や果物の量り売りがされていたものをより広げた形だ。1日2回以上利用できるメニュー構成を目指す。
セルフバー形式では、サラダ等の冷たい物を提供するコールドバー、常温バー、暖かいおかずや、チャーハン、揚げ物、パスタ等を提供するホットバー、ご飯や味噌汁を自分で盛るレーン、現在需要がとても多いカレー専用レーンを設置する予定。基本的に量り売りとなる。煮物など、量り売りに向かないものは、現在のカフェテリア形式も一部残して、そこで提供する。メニューも改善し、野菜中心で、毎日毎食食べられるように工夫をするという。
また、未定ではあるが、食堂での焼きたて無添加パンの提供や、座席数の増加も検討されている。
昼食は特に、自分で作る以外には学生食堂に頼るしかない本学の環境がある。このような取り組みで、少しでも食生活が改善されることを期待したい。
