341号一言居士
春は別れの季節であり、出会いの季節でもある。そんなどちらかと言えばポジティブなイメージのある春だが、日本国民の4人に1人を憂鬱にさせる季節なのだ。
私の出会いは今からおよそ10年前、突然だった。当時、小学生だった私はまだその存在をよく知らなかった。
ある晴れた日、外を歩いているとくしゃみが、クシュン。「風邪もひいていないのに……おかしいな」と思っていると、クシュン。止まらない。すると、目がかゆくなってきた。目が、目が開けられない。「こ、これが花粉症か……」
それ以来の付き合いだ。病院に行くわけでもなく、目薬とティッシュペーパーだけで乗り切ってきた。受験の時も、マスクにメガネでなんとかした。気づけば、家族全員が花粉症になっていた。遺伝するものなのだろうか?
大学に入学し、仙台に引っ越した。「あれ?花粉飛んでない」これは、私の感覚だから正確には分からないが、私の出身の関東地方よりも少ないように感じたのだ。そうして、大学2年間、花粉症のことを忘れることができた。ところが、今年、過去最大級でやってきた。
最悪だ。花見で落ち着いて飲めない。最悪だ。目が痛い。ああ、辛い。こんな人生嫌だ。もう帰りたい。
望まない出会いもあるが、きっといい出会いの方が多いだろう。新入生には、サークルに入って、大学生活を充実したものにしていって欲しい。春はスタートの季節。スタートダッシュは肝心だ。
