東北大学新聞:

一部学部で後期試験を廃止

 平成19年度の入学試験から、一部の学部・学科で後期試験が廃止されることとなった。今回、後期試験が廃止されるのは、工学部・歯学部・農学部の3学部の全学科と医学部医学科である。(341号)

 後期試験を廃止するにあたって、工学部と歯学部では従来の後期入学生の定員を前期入学生やAO入学生の定員を振り分けることとなった。
 また、医学部と農学部では後期試験代わりに、センター試験の成績も合否の判定に利用する形式のAO入試を新たに新設することになった。
 これは、国立大学協会が定めている「受験生に複数回の受験機会を与える」という方針に則り、各学部が試験形式を検討した結果である。
 今回、廃止に踏み切った最大の原因は後期入学生の一部の学生に様々な問題があるためだ。後期試験の受験者の多くは、前期試験で第一志望の大学を受験し、後期試験では第2、3志望の本学を受験しているケースが多い。そのため、入学後にやる気を失ってしまう学生や再受験の勉強をするために授業に来なくなったり、休学申請をする学生もいる。
 これらの学生が周りの学生のやる気さえも奪ってしまう場合がある。こういった状況を解決するため、大学はやる気のある学生をより多く集められるように後期試験を廃止し、AO入試の充実を図った格好になる。
 一方、後期試験を継続する理学部内では、後期入学生は入学時の成績は前期入学生よりよく、教育しだいで彼ら以上に個性的な学生になるという意見がある。
 さらに、京都大学のように学内で統一して後期試験を廃止しないことに対して、受験生に分かりにくいのではないかという意見も出ている。
 今回の後期試験廃止は暫定的な措置であり、平成20年度以降も各学部の判断で後期試験を廃止していくことになる。よい学生を集める制度の確立は必要だが、よい学生に選ばれる大学になる努力も続けていってもらいたい。

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