東北大学新聞:

川内食堂がリニューアルされる

この春、生協食堂が大幅にリニューアルした。1、2年生が多く利用する川内厚生会館では、メニューだけではなく、様々な点が改良された。(341号)


まず、丼コーナーが廃止され、その場所にパン工房を設置。焼きたての菓子・惣菜パンを提供できるようにした。丼メニューについては、第一食堂入り口付近で、テイクアウトの丼を用意し、対応する。テイクアウトの丼は、毎日5種類ほど出す予定だ。
また、従来のカフェテリア形式に加え、新たに「おばんざい」コーナーが登場した。これは、指定の皿に、好きなものを好きなだけ取って食べる。1g1.26円の量り売りで、取るメニューによっては、割安になるという。
さらに、人気のカレー類については、あまり並ばなくても食べられるよう、快速レーンとして出食の場所を独立させた。さらに、カレーを丼にしてテイクアウトも出来る様にし、入り口付近で販売する。
また、混雑対策もしている。先のテイクアウトの丼メニューや、カレー類の快速レーンもその1つだ。それに加えて、今までパンやドリンクを扱っていた購買を移し、その分も座席にすることで座席数を約630席に増やした。これは、混雑すると食堂内に座れず、お盆を外に持ち出して食べる人がいたためだ。持ち出して食べやすいテイクアウト、焼きたてパンを用意し、更に座席を増やしたことで、問題の解決を図った。また、高速道路で言うETCのように、カードでの支払いに限定した「快速レジ」の導入も検討中だ。
このようなリニューアルの背景には、大学生の食生活を少しでも良くしようという狙いがある。今までの食堂では、揚げ物中心で、野菜を多くしたり健康的な食事をしたりすることが難しかった。しかし、成長期の食事は将来に大きな影響が出る。きちんとした食事を毎日摂ってもらおうと、今年春からはじまったのが、「ミールカード」の取り組みである。これは1年17万円で、毎日1000円分生協食堂を利用できるという物。試験的な取り組みということで、今年度の申し込みは新入生に限定したが、それでも370人を越える新入生が申し込みをした。その効果は上々で、入学式が始まる前から、大学生協で食事をする新入生もおり、1日に2回利用する人も少なくないという。特に、朝と昼の2回利用する人は、朝ごはんをきちんと食べているためか、混雑する時間帯を避け、遅めの昼ご飯にしても、我慢が出来ているようだ。休日に昼食を摂っていた新入生の男性は、「自炊をすることにしているが、ミールカードがあると心強い。自分で作ると品数を多くすることがなかなか難しいが、生協だと色々なメニューを食べられる。今日は休日で、生協は昼しかやっていないので、千円分たっぷり食べられます」と満足気だ。トレーの中身をのぞいてみると、小鉢が3種類に、主菜、ごはん、味噌汁と充実していた。
食事を、金銭面だけでなく、内容でも充実させようと導入されたのが先の「おばんざい」コーナー。野菜を中心にしたメニューで、味もなかなかよく、女性や教職員には大変好評だ。なかには、「普段はお弁当を作って持ってきていたけれど、これを見て、生協でご飯を食べることにしました」という女性も。ただし、「取りたい物を取りたいだけ取る」という形式のため、取りすぎてしまうと、今までの2倍3倍のお金を支払わなくてはならなくなる。特に安くてボリュームのあるメニューを求める男子学生からは不満の声もある。友達同士で食事に来ていた農学部2年の男性と、工学部2年の男性の2人は、「味は良くなったけれど、どれだけ取ったか分かりにくい。今日もつい取り過ぎてしまった。どれを取ろうか迷ってしまうから、お昼時は混雑するのではないか」「もともと第一食堂は混雑するので、麺コーナーや第二食堂をよく利用していた。もっと混まなくなったら頻繁に利用したい。」などと話してくれた。
ただ、平均の客単価はほぼ昨年通りとなっている。取り方に慣れてくればちょうどいい分量を取ることも出来るようになると生協職員の方は話す。
また、職員にも戸惑いが残る。形式に職員も利用者もまだ慣れていない為、Aレーンのメニューを計りにのせてしまう人がいたり、ミールカード利用のレジ打ちで戸惑ったりしているようだ。今は、レジの職員だけでなく、利用者も、新しい食堂をうまく使えるよう慣れていかなければならない時期なのかもしれない。
理学部・薬学部の生協食堂と、工学部西食堂では、建物の改築も含めた大幅なリニューアルをしている。これを期に、普段通わないキャンパスの生協食堂を利用してみるのも面白いかもしれない。
週に3日はカレーだけを食べていたというあなた。今年からは、少し身体のことを考えた、健康メニューを食べてみませんか。

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