東北大学新聞:

センター試験、リスニングを導入

 平成18年度入学試験から、大学入試センター試験外国語科目の『英語』にリスニング試験が導入される。本学を含むほとんどの国公立の大学・学部では、リスニング試験の成績を利用すると発表している。なお利用しない大学は、東京大、東京海洋大、弘前大医学部医学科など。(344)

日本人の英会話能力の低さへの国会の指摘が、センター試験の英語にリスニング試験を導入するに至った契機だ。グローバル化の背景に、高校時から実際的な会話能力向上のための学習を広めることが狙い。なお、他外国語でのリスニング試験は、問題作成の難しさや受験者の少なさ、財政上の問題などから、当分は導入されない予定だ。
 来年度のリスニング試験は、センター試験第1日目の最後にある外国語の試験の後、休憩を挟み、『英語』選択者全員に課される。試験そのものは30分間だが、個別に使用するICプレーヤーの作動確認や音量調節のために60分間の試験時間が充てられている。
公平性を確保するため、特別措置が必要な受験者はその程度に応じ、本人の申請によりオーディオプレーヤーやヘッドホンを使用できる。また、重度の難聴者には、審査の上でリスニング試験免除が認められる。万一ICプレーヤーの不具合が起きた場合は、当日の再テストで対処する。しかしまだ課題は山積みであり、大学入試センター発表の要項によっては若干の変更もありうるという。
 本学ではセンター試験のリスニング試験成績利用について各学部内での議論の結果、反対意見は出なかった。社会の要望や流れなどから、英語能力向上は大学の目指すところでもあるためだ。しかし新たな試みである以上、不安は拭い去れないという。
また高校からは、生徒が大変だ、配点を低くしてほしい、などの要望が寄せられている。受験料は2000円値上がりし、受験者にとっては大学の授業料値上げに加えて新たな負担増となる。
 リスニング試験の点数は筆記試験とは別に50点満点。この計250点満点を他外国語と同じ200点満点にする配点の傾斜は、各大学がそれぞれ決めることができる。7月中旬、募集要項上で発表される。

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