えばーとんの食べ歩きレビュー ざりがに亭
仙台駅から仙台市営バス、交通公園循環に乗り揺られること30分。角五郎一丁目停留所で降りると、趣味よくライトアップされた白塗りのこじんまりとした建物がある。入り口にはフランスの国旗とザリガニのマークが。そう、ここはフランス料理屋、その名もざりがに亭だ。(345号)
中に入ると、香ばしい香りとともに、落ち着いた雰囲気を演出するジャズが耳に飛び込んでくる。大人の雰囲気をかもしだすスポットだけを用いた照明。真っ白なテーブルクロスで統一された店内を見渡せば、手を忙しく動かしながらも、愛想を忘れないマスターの心地よい笑顔があった。
今日のコースを注文すると早々にシーザーサラダが運ばれてくる。鮮度のよさを物語るシャキシャキ感とほどよく効いた酸味に思わず笑顔がこぼれる。5ミリ角ほどに細かく切られたトマトは酸味に一定のアクセントを与えており、飽きを感じされることのない一品に仕上がっていた。
次に登場するのはオニオンスープ。風味豊かなコンソメ仕立てで、表面には色鮮やかなパセリがのっている。少々量が多いような気がするが、そこはマスターのサービス精神である。
スープを平らげるといよいよメインデイッシュ、ステーキの登場だ。脂身がほどよく散りばめられている大きめの肉に、しっかりときかせたペッパー。まず香りから楽しめるこのステーキは少々レア気味の焼き加減。一口サイズに切って口の中に放り込むと、ジューシーな脂分が甘みをともなって口の中に広がる。同時に運ばれてくるライスと共に口にいれると、濃い目の肉汁がライスとうまくからまって絶妙な美味を創出する。お菓子を食べだしてとまらなくなる子供のように、熱中して完食してしまった。
今年9月に開店6周年をむかえ、大人のムード漂うざりがに亭では、1000円以下で本格的なフレンチコース料理が楽しめる。また前菜などの一品料理は150円から。ピッツアも450円から注文できる。さらにビールはもちろん、ワインも用意されている。低価格で本格的なフレンチが楽しめるざりがに亭。ガイドブックに載っておらず、穴場的存在として評判は上々のようだ。
