東北大学新聞:

サイエンスカフェ開催される

8月から月1度のペースで、サイエンスカフェが仙台メディアテークで開催されている。科学を市民にとってより身近なものにしようと、本学が行なっているものだ。(345号)

 サイエンスカフェは欧米では急速に普及しつつあるが、日本で本格的に開催するのは今回が初めて。
サイエンスカフェでは、はじめに講演者が取り上げた話題の研究成果を紹介する。その後、5~6人ほどのラウンドテーブルごとに議論し、最後に各テーブルから出された質問に講演者が答える。取り上げる話題はストレスやニュートリノ、遺伝子など多岐にわたる。参加は自由で予約は不要。カフェという名の通り、飲み物が提供される。
 従来の講演会や研究会などと違い、一方的に講演者が話をするだけでなく、サイエンスカフェでは参加者と研究者が直接話し合うことにより双方向のコミュニケーションをとることが可能となる。そのため、市民に科学研究をより身近に感じてもらうことができる。
 参加者の年齢層は幅広く、職業も様々だ。講演者側は誰にでも理解しやすいように、簡単な単語を使ったりスライドを用いたりするなど、工夫を凝らす。
 第1回サイエンスカフェでは、各テーブルで積極的に意見が交わされ、講演者には多数の質問が寄せられた。
今回のカフェの講演を終えた本学大学院理学研究科の福西浩教授は、「中高生など若い人たちの関心が予想以上に高く、こちらが答えに詰まるような鋭い質問が多数あった。現在いわれているような若い世代の『理科離れ』は、表面的なものに過ぎないのではないか」と話す。
 今後は現在開設されているホームページをさらに充実させ、講演中に答えられなかった質問にもホームページ上や電子メールを用いて解答していく。また、学生のボランティアを数多く募集し、将来的には学生主体でサイエンスカフェを運営することを目指す。
 第1回の模様は県内のケーブルテレビやNHK、新聞などでも報道された。今後も各メディアを通じてサイエンスカフェを広めたい考えだ。カフェの模様の映像を学校教材として使用することも検討中だという。
 福西教授は「東北大学がサイエンスカフェのパイオニアとなれば、学術会議で他県の大学にも成果を報告できる。サイエンスカフェは大きな可能性を持っている。科学について理解を深めるだけでなく、新たなコミュニケーションの場として日本でも広まってくれれば」と語った。

ホームページアドレスは、http://www.sci.tohoku.ac.jp/cafe/

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