青葉山新キャンパス整備方針まとまる
本学は8月29日、青葉山新キャンパスの整備方針と土地利用計画案を発表した。平成6年の移転決定から11年、キャンパス移転についての具体的な構想がようやくまとまったことになる。(345号)
整備方針によると、新キャンパスとなる青葉山の県有地は平成18年度までに取得し、平成19年度に地ならしなど造成工事を行なう。
移転整備の対象は、移転時期と財源の違いから、第1区分と第2区分に分けられている。第1区分には老朽・狭隘化が著しい雨宮キャンパスの農学研究科・農学部と片平キャンパス南側の電気通信研究所などが含まれ、平成22年度での移転を目指す。財源とするのは移転後の跡地が主だが、その他さまざまな飛び地も候補に挙がっている。なお、片平キャンパス南側は東北学院大が取得の意向を示している。
一方、第2区分に含まれるのは、情報科学研究科、国際文化研究科、流体科学研究所、東北アジア研究センター、研究推進・知的財産本部など。第1区分とは異なり充実整備を目的とし、国費や外部資金が充てられる。工事着手は平成22年度以降となる見通しだ。
土地利用計画案によると、新キャンパスは、建物の並ぶアカデミックゾーン、野球場や陸上トラックなどのスタジアムゾーン、実験フィールド、サイエンスパークなどからなる。大きな特徴はこれらに取り巻かれるように配置されるコミュニティプラザ(仮称)だ。自然公園のように整備され、市民にも開放される。
この移転により、本学のキャンパスは、星陵、片平、青葉山・川内の3か所に再編される。新キャンパス構想ではこれらを、星陵メディカルキャンパス、片平アーバンキャンパス、青葉山・川内グリーンキャンパスとし、それぞれの立地を活かすというTriangle Visionを掲げた。
星陵メディカルキャンパスはこれまでどおり、医療研究の拠点とする。
片平アーバンキャンパスはキャンパス移転決定当初、すべて新キャンパスに移転される計画だったが、学内外の要望や本学発祥の地ということなどにより見直された。物質・材料系分野の研究拠点であるとともに、専門職大学院による高度専門教育の場となる。また、本部の大部分は片平に残る。
青葉山・川内グリーンキャンパスは、川内キャンパス、青葉山キャンパス、青葉山新キャンパスからなる。医・歯以外のすべての研究科・学部が集中、新たな学問領域の創出や産学官連携などを含めた幅広い研究を行なう。また、自然への配慮から、「環境調和型キャンパス」を目指す。
萩原副学長は「緑は極力残すようにしたい。学問についてもそうだが、開放的なキャンパスにして、市民を含めみなさんに魅力を感じてもらいたい」と語った。
