東北大学新聞:

アスベスト調査結果を公表

 本学アスベスト対策委員会は11月28日、吹き付けアスベストについての調査結果・対策を発表した。アスベストの損傷・劣化は93ヶ所に認められたが、委員会は「損傷・劣化の範囲は限定的であり、問題は小さい」とした。(348号)

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 調査は平成8年以降に建設された建物814棟を対象に行われた。吹き付けアスベストが用いられた場所は395室・通路31ヵ所(表に代表的な例)。うち174室・通路18ヶ所には立入禁止や封じ込めの処置を行なった。
 処置がなされていない221室・通路13ヶ所についての調査では87室・通路6ヶ所に吹き付けアスベストの損傷・劣化が認められた。具体的には、川内北キャンパスの厚生会館更衣室、青葉山キャンパスの工学部共通大講義室などがあり、現在はすべて立ち入り制限などの措置がとられている。
 また、任意抽出によるアスベスト含有量が調査された。アスベスト含有量は大気1リットル中0.5本程度と通常の大気中と同程度で、国の規制基準である1リットルあたり10本に比べて小さい値だとしている。
 今後は損傷・劣化のない箇所を含め対策を行っていく。しかし、アスベストの除去やその方法は専門家の間でも是非が分かれているため、慎重に対応する。学生には、天井を傷つけて吹き付けアスベストを飛散させることのないよう注意を呼びかけていく。
 卒業生や退官教授などからの健康被害の問い合わせは、保健管理センターに設置された専門の窓口で対応する。建物に関しては施設部に窓口が設置され、各学部教務係にはアスベストがどの期間に使用されていたかのデータを参照できるよう建物の図面図が配布されている。
 アスベスト問題については、今後も本学ウェブサイトのほか、各教務課を通じた告知を随時行っていく予定。

アスベスト:蛇紋岩や角閃石に含まれる耐久性、耐熱性に優れた繊維状の鉱物。その特性のため建築材として広く用いられてきた。空中に飛散する非常に細かな繊維を吸引した場合、20年から40年の長い潜伏期間を経て高い確率で肺がんを引き起こすとされ、その被害が問題視されている。

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