東北大学新聞:

日立と組織的連携協定を締結

本学と株式会社日立製作所が1月19日に組織的連携協定を締決した。本学としては、初めての産業界との組織的連携。期間は2年で問題がなければ更新していく。(349号)

今までも日立とは年に十数件の提携が結ばれてきた。しかし、個別に独立した研究が多く、人材育成の意味での提携は少なかった。この提携は、先を見た複数の分野の共同研究や、技術者の養成を目指して結ばれた。
また、本学と日立グループとは、古く昭和初期から研究の実績を重ねており、さまざまな分野で連携を進めてきた。そのことも、今回の連携締結の要因ともなっている。
研究開発では、新しい部分にテーマを置く。そして、個別の技術開発に留まらず総合大学の特徴を活かした大型プロジェクトの実現を目指す。
現在行われているのは、
①電気・情報分野で、次世代メモリ素子や垂直磁気記録技術②材料分野で、凝固組織予測や機能性ナノ粒子③機械分野で、流体解析を用いた形状最適化―。
今後、地球環境に焦点を当てた共同研究のため、環境やエネルギーの分野で提携することを検討中で、具体的なテーマは、4月から運営委員会で決定していく。
人材育成の面では、日立の「ものづくり」の現場での経験や技術に期待。工学部の学生に「ものづくり」の面白さを知ってもらい、日本の産業や学術に生かす。
今までも高校生の理科離れに対して行われた昨年4月に実施した「東北大学機械系オープン講座2005」に日立が講師を派遣している。
具体的な人材育成は、長期間のインターンシップや、特定の窓口を作り日立からの講師の派遣を予定している。
現在、計画が進んでいる青葉山新キャンパス整備計画の一環としてすすめられているサイエンスパークで、日立との研究開発のスペースの設置が期待されている。
今後、本学における産学連携は研究室単位の個別研究にとどまらず、総合大学の強みを生かした組織的な連携を行っていく。そして、このような企業との組織的単位での提携を増やし、これによる教育研究の発展を促していく予定。

Copyright (C) 東北大学新聞