[仙台六大学野球]最下位を脱出
4月15日から始まった仙台六大学春季リーグ戦が5月22日に閉幕した。東北大は第6節の宮城教育大との2連戦を、1回戦目は6―5、2回戦目を7―4で勝利し、勝ち点1を獲得。総合順位5位という結果に終わった。(=写真は左中間を抜ける2塁打を放つ太田)
(351号)
・対宮教第二戦
5月20日、仙台六大学野球春季リーグ戦の対宮城教育大2回戦が行われた。
1回表、東北大の攻撃。二者連続の四球で一、二塁を埋めると、4番太田がボールをきれいに左前に運び、まずは一点先制。また太田は足でも見せ、2塁への盗塁をきめた。この回さらに一点を加え、東北大は上々の滑り出しをみせる。続く2回表には、7番町川の中前安打に始まり、8番舘の絶妙な送りバントでランナー2塁。打順は戻って1番阿部。ボールを完璧に捕らえ、ライト線への見事な二塁打で3点目を奪った。この後、3番有田も右前へのヒットを放ち、4―0とリードを広げる。
また守備でも東北大の勢いは止まらない。1回裏、先発千葉が球威のあるピッチングで宮教大を三者凡退で抑えると、続く2回、3回も打者を一塁に歩かせることなく、4回まで完璧な投球をみせる。
波に乗る東北大は、5回表、2番近松が四球で塁に出ると、相手投手の一塁への牽制が大きくそれ、その隙に近松は三塁に進む。この追加点のチャンスに、4番太田がカウント2―2から左翼手を越える二塁打を放ち、さらに続く5番藤沼が6点目の奪取に成功。宮教大の投手岡崎を完全に打ち砕いた。
しかし5回裏、それまで好投をみせていた千葉が4番DH吉木にセカンドへの内安打を浴び、満塁のピンチに。東北大ナインにあせりの色が見え始める。ここできっちり抑えたい東北大。しかしピッチャーの手から放たれたボールは快音を立てて無情にもセンター前へ。2点を返されてしまう。
これを境に、6回表9番DH鈴木が内野安打を打って以降8回まで、東北大は岡崎にかわってマウンドに立った大堀に抑えられ、なかなかチャンスをつくれない。
そしてむかえた9回表。ここにきて相手投手の制球が定まらず、四球や盗塁で二死満塁のチャンスに5番藤沼。カウント2―3で投げられた球は捕手ではなく打者に当たって死球に。押し出しで一点を加えた。この事態に宮教大は投手を大堀から小井戸にかえ、東北大の攻撃はここで終了。あとは守備を手堅くいけばそれで終わりだったのだが、何が起こるかわからないのが野球である。1アウトをとってむかえた4番DH吉木。この吉木が放った打球は、外野を超え、まさかのソロホームランに。続く5番佐々木には三塁打を浴び、この回2点を献上してしまう。しかし千葉が最後まで踏ん張り、最後は三振で締めくくった。
結局試合は7―4で東北大の勝利に終わり、東北大は勝ち点1を獲得した。後半の失点に課題は残るものの、前半の試合内容はほぼ完璧であり、千葉の初完投もあって、東北大にとって、得るものの大きい試合となった。
・本大会総評
今大会、本学はいかにして白星をあげるかということを課題に挙げていた。本学の昨年のリーグ戦通算成績は22戦2勝20敗。原点回帰し、試合の運び方を確立することが急務だった。
「ウチは打率がよくない。だがこれは急に伸びない。どうやってアウト27個とられるか。これが重要だ」今大会直前、主将太田はこう語っていた。勝つためには当然得点を挙げなければいけない。少ない安打でつないで得点をあげる。これが本学の目指す攻撃のスタイルだ。
しかし実際はうまくつながらなかった。バントが小フライになる場面が多々。特にバントを試みるもファールとなり、2ストライクまでもっていかれる場面が多かった。
また投手力の再構築の必要性も露呈した。本学は昨季、阿部を筆頭に悪くない投手力を持っていた。しかし今大会の四球の多さには目が余る。「四球はダメだ。野球にならない」これが太田の口癖になっていた。
全体的に欠点が目立った今大会だが、宮教大との2戦は本学の攻撃スタイルを垣間見られた試合だった。これは評価できる。あとは投手力の再構築。勝てるチームに脱皮する日はそう遠くはない。
