東北大学新聞:

除湿機用の新素材を開発

本学多元物質科学研究所の内田聡助手が、仙台のベンチャー企業アースクリーン東北と共同で、スポンジ酸化チタンを利用した除湿機を開発した。(351号)

平成16年度宮城県環境新技術開発事業の一環でアースクリーン東北から、湿度をコントロールする材料の依頼があった。スポンジ酸化チタンの表面積が広いという特質が調湿に使えるのではと考えた。そのことを提案し具体的に実験したところ、除湿機の素材の有用性がわかった。
酸化チタンを水に溶かし、100℃に加熱し水熱反応を起こすとスポンジ酸化チタンができあがる。100℃で生成するため生産が極めて安全。さらにシリカゲルやゼオライトに比べ最大4~5倍の吸水・脱水能力がある。脱水は40℃~50℃の低い温度で可能であり、省エネにも役立つ。
小型計量化も図れるため家庭用、自動車用除湿機にも応用可能。まだ性能向上の余地があり、さらに研究を重ねる予定。現在、商業施設用除湿機の新素材への置き換えが進んでいる。  
本学は、企業と共同開発を行う場合、費用、人材、設備環境の問題で県外の大企業と協力する傾向があったが、中小企業と連携するのは珍しい。

*スポンジ酸化チタン
従来除湿機に使われてきたゼオライトに比べ、ナノレベルの空洞が多く有り、1グラムあたりの表面積も400㎡と大きい。そのため水蒸気吸着量が大幅に増加した。

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