東北大学新聞:

院生の横断的研究を支援・国際高等教育院が発足

国際高等研究教育院が4月、本学で新たに発足した。既存の枠組みを超えて、幅広い視野を持った研究者の育成を支援する、国内初の試みだ。
現代の研究者は、環境問題など、社会の複合的な問題に対応しなければならない。専門科目の知識と共に、関連分野の幅広い教養も求められる。教育院は大学院各研究科の連携を補完し、総合的な研究活動ができる環境の整備を目指す。(351号)

修士課程2年次で50人、博士課程で各学年30人の学生を選抜し、研究支援を行う。具体的な選抜方法や支援の内容は未定。
教育院は各報道機関から「スーパー大学院」と呼ばれているが、実際は大学院生を支援する制度。計画に携わっている金属材料研究所の佐藤義幸教授は、「教育院は学位を授与する機関ではない。各研究科の大学院生の、分野融合的な研究活動を支援する」と話す。
今後の課題としては、①各段階での選抜方法をどうするか②教育院生への経済支援の是非③分散したキャンパスでどのように授業を展開するか④専攻以外の授業の内容や評価方法―などが挙げられる。
将来的には、来年度設立される国際高等融合領域研究所(博士課程を終えた特別研究員を中心として、高度な研究活動を展開する)とあわせて、世界水準の研究教育拠点を目指す。国際的組織として、海外の著名人を講師として招き、講義自体を英語で行う可能性もある。
近年、日本の大学院の限界が指摘され、分野融合や自己目的の明確化が求められている。教育院はその点を補う制度として各方面からの注目を集めている。

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