文系の地元志向鮮明に・2005年進路データを公開
平成17年度、文系4学部(文学部、教育学部、法学部、経済学部)及び、工学研究科、理学研究科、農学研究科、薬学研究科の就職データが公開された。本紙で集計し、解説を加える。(352号)
◆文系4学部
文系4学部の就職先は地方公務員がトップ。昨年より9人多い73人が就職した。民間企業では、銀行が59人でトップ。こちらは昨年より4人増やした。どちらも、昨年もトップの就職先だった。
◆ 文学部
地方公務員がトップで、19人が就職した。民間企業では、情報通信系企業やメディアへの就職が多いが、昨年同様業種ごとに大きな人数の差はみられなかった。また、大学院進学者が47人になり、前年より5人増となった。
◆ 教育学部
地方公務員が首位。前年より4人伸ばし、11人が就職した。一方で、教育系企業への就職や、大学院進学者は人数減。卒業生が前年より15人少なかったのが原因だとみられる。
◆法学部
地方公務員が最多。人数は前年と同じ19人だが、卒業生が減少したため、割合は高くなった。民間企業では銀行が多く13人が就職した。就職率は34%であり、前年より3%上昇したものの、依然として法曹志望者が多いとみえる。
◆経済学部
銀行が37人でトップ。次いで、地方公務員、国家公務員、保険と続く。保険への就職が前年より大幅に伸び、金融・保険分野の占める割合が大きくなった。また、不明者、未定者が大幅に減り、就職率が上昇した。
◆ 理系大学院
本紙は昨年度分から理系大学院の前期2年の課程修了者の進路の集計を始めた。
農学研究科は、食品と製薬会社へ多く就職した。
薬学研究科は、製薬会社への就職が首位。続いて病院や薬局への就職が続く。
工学研究科は専攻ごとの業種に特徴が表れているが、製造業を中心に幅広い分野へ就職している。
理学研究科は3割程度が大学院後期課程等に進学している。この数字は他の理系学部に比べ高い割合だ。就職先では、公務員等が就職者数の1割を占めている。
理系は大学院への進学率が高く、前期2年の課程を修了して就職する学生が多い。
【解説】
文系学部の就職状況は全体的に例年同様、安定志向、地元志向が強い結果となった。この傾向は年々顕著になってきている。金融・公務員などへの就職者が毎年増えているほか、本社が首都圏以外の場所にある会社への就職が目立つ。
これは、首都圏の大学生に比べて就職活動が不利である点が原因と考えられる。就職セミナーなどの開かれる回数が、地方のほうが格段に少ない。そのため、就職活動を始める時期が遅くなる傾向がある。
また、企業の採用活動も首都圏で行われるため、地方大学の学生は何度も首都圏へ足を運ばなければならない。就職活動の際は、交通費を会社側が出してくれる場合があるが、その場所に向かうまでの時間的な問題、体力的な問題で不利になる。
首都圏で就職をしない人は地方へ流れる。本学の地方での就職先では、公務員が圧倒的に多い。地方では、民間の職種と比べて公務員のほうが高給であることが多い。さらに安定職種でもあるため、就職者が多くなっている。また、地方銀行への就職も目立つ。(本紙記者)
