東北大学新聞:

光学顕微鏡のベンチャー企業立ち上げ・先進医工学機構 渡辺朋信助手ら

本学先進医工学機構の渡辺朋信助手ら4人がベンチャー企業「ジーオングストローム」を設立した。(352号)


社名は「generation(世代)」の頭文字と、百億分の一を表す「オングストローム」を組み合わせた。資本金は90万円で、株式会社の形態をとる。光学顕微鏡の利便を向上させる業務を行っている。社員の平均年齢は29歳で、渡辺氏が社長を務める。渡辺氏は学生の頃から大学研究の成果を起業という形で社会に貢献する事に思案しており、本年5月1日に、知り合った宮教大の院生と共に起業に踏み切った。
生物研究者らの知識は、多くの場合専門の分野に偏っている。その為、簡単な光学顕微鏡ですら組み立てできる人は少ない。そこに注目した渡辺氏らは、顕微鏡を改良する同社を設立。研究ニーズから生まれた顕微鏡を販売し、生物研究への貢献を狙う。
実際に専属で働いているのは事務員1人のみだ。渡辺氏を含めた3人は自身の研究に専念し、研究の成果そのものを商品としている。営利を目的とするわけでなく、事務員以外は無報酬だ。
日本では自らが得た知識は隠そうとする傾向が見られる。が、これではさらなる新技術の開発はあまり期待できない。同社では生物研究の際に生まれた顕微鏡技術を商品として外部に公開し、これにより他の研究者がさらなる改良を施すことを可能とする。これにより日本全体の研究水準を上げることができ、これが同社の目的でもある。
渡辺氏は本紙の取材に対し、「総合的に見ると、本学の学生は活気のない人が多い。学生の思考は柔軟だから、こういったビジネスは行いやすい。率先的に起業し、活躍して欲しい」と答えた。

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