東北大学新聞:

一言居士353号

人間が一つの目標を持ち続けることは難しい。それが困難なものであるならば尚更だ。だが逆に、目標が人を強く導くことがあるのも確かだ(353号)

▼私の高校時代の友人の一人は、幼い頃から恐竜が好きで、古生物学者になることを夢見ていた。しかし古生物、特に恐竜の研究ができる大学は非常に少ない。遠方の大学や私立大学に行くのも家族に負担がかかるからできない。そこで友人が目指したのが京大。成績的にも非常に厳しいと周囲に言われ続けたが、友人は初志を貫き、京大一本で大学を受験した。仮に合格したとしても、日本で古生物学者として成功するのは大変難しい。それでも友人はその道を目指した。浪人しているろくな目標も持たず、日和見的なあり方をしていた私とは対称的な友人のあり方を私は尊敬し、羨ましくも思った
▼目標を持ってそれに一途に向かっていく人の姿は美しい。高校球児などがスポーツに打ち込む姿、友人のように目標のために勉学に励む姿、すべてから活力が感じられる。そういった人の姿に触れると、自分も少し頑張ってみようか、という気になれる。高校時代の私も、友人からそうやって活力を分けてもらっていた。今は程遠くとも、いつかは私も、人に活力を与えられる生き方ができるようになりたいものだ
▼夏季休暇中、友人と久々に会うことができた。相変わらずの様子で夢を語る友人。浪人して苦労している今でも、その目標に変わりはないようだ。

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