東北大学新聞:

第55回模擬裁判 少年審判のあり方を問う

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第55回模擬裁判が10月28、29日の両日、本学文系キャンパスの川内記念講堂で行われた。

模擬裁判は本学法学部の模擬裁判実行委員会が主催。毎年ひとつの社会問題を法律的に研究し、裁判劇を発表する。過去には尊属殺人、サリドマイド問題、安保問題など、当時の社会の情勢と切り離せない話題をとりあげてきた。昨年のテーマは欠陥住宅。
今年のテーマは「少年非行問題 添え木」。1997年の神戸連続児童殺傷事件を契機に、少年非行問題はメディアで大きく報じられるようになった。少年事件に対して厳罰化を求める声も多く、2000年には少年法が改正された。模擬裁判はその風潮に一石を投じ、少年法の理念である「少年の健全な育成」「保護主義」を訴えた。
模擬裁判には少年院の場面も登場。実行委員会は少年院の更生施設としての役割に注目し、実際に少年院に取材。集団討議や個別面談などを紹介した。
難しい法律用語はスライドで解説。その他、場面の切り替わりを示したり、答弁における論旨を図解したり、スライドが効果的に用いられていた。
幕間では、裁判官、弁護士、遺族ら、それぞれの心理や考え方に注目。個別にスポットをあてていき、裁判を冗長に感じさせない工夫があった。
2日間の来場者数は、1045人。学生だけではなく、一般の人も多数来場した。高校生、中学生の姿も目立った。
実行委員長の塚田史揚さんは、「今年は駅伝と交通規制もあり心配していましたが、例年より多くの方に来て頂くことができました。アンケートにも、『少年非行問題について改めて考えさせられた』という意見が多く、よかったです」と話した。

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