東北大学新聞:

[学祭特集] ムツゴロウに質問の嵐

学祭3日目、川内記念講堂で畑正憲氏による講演会が開かれた。

畑氏はムツゴロウさんの愛称で知られ、作家、タレントなど様々な分野で活躍している。
講演は観客による質問形式で進められた。畑氏は「皆さんから質問がなければ、このまま帰れるので、こんな楽な仕事はないですね」と観客を笑わせていたが、質問は最後までとぎれず、多くの人が手を挙げていた。
質問の内容は「公園の鳩」から「ペットブーム」、「麻雀」のことなど多岐に渡っていた。畑氏も質問に対して、体験談を織り交ぜながら答えていた。
畑氏は幼少の頃から文学好きの母の影響で小説家への道を目指していた。東大理学部に入った後も、研究室の自分の机にはいつも原稿用紙を積んでいたと語っていた。意外にも動物に興味を持ち始めたのは大学に入ってからで、大学では3年間アメーバについて研究していた。
その後、自分の学歴が通用しない世界で仕事がしたいと思い、学習研究科映画局に入社した。頑張れば報われる映画作りに夢中になり、3ヶ月会社から帰らなかったこともあった。
しかし、製作した映画で大赤字を出してしまいCMの製作に回され意気消沈。そのときに見たCMでその魅力に気付いた。数々のCMを作成して賞を取っていることは密かな自慢だと語っていた。
「ムツゴロウ王国をどうしてつくったのか」という質問に対して、動物について研究してきたが、ある時野良犬を見て何を思っているのか考え、動物の気持ちが全く分からないことに愕然とした。学問の外から動物を見るために会社を辞めた。北海道でヒグマを飼い始め、共に生活していろいろなことを学んだ。その経験を生かすために王国を誕生させたと語っていた。
講演は盛況で終了時には多大な拍手が送られた。

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