東北大学新聞:

[学祭特集] 秋山仁氏講演会

テレビなどでおなじみの数学者・秋山仁氏が学祭にやってきた。

演題は『努力は報われず、正義は滅びる。恋する者は泣きを見る。されど挑戦の日々』。定員200名の会場がほぼ満員となり、1時間半の講演会はユーモアあふれる「秋山節」に盛り上がった。
秋山氏は世界的な研究者だが、難解な数学を初心者にも分かりやすく説明することで有名だ。最近は北海道網走市のオホーツク数学ワンダーランドで数学に関する作品を公開している。
講演の前半、秋山氏は「数学者であることを『立証』」するため、最近作った定理を紹介した。どのような正四面体の展開図もタイルのようにしきつめられる(平面充填図形)。これを実際に折紙の正四面体を切り開いて解説した。また、十四面体とひし形十二面体を分割し、パズルのように組み合わせると直方体ができる。複雑な形を単純化するという数学の発想を示し、このように「数学は考え方を学ぶためにある」という持論を主張した。
講演の後半では波乱に満ちた経歴を語り、人生の厳しさを説いた上で、諦めず「屈辱をバネに」日々挑戦していくことの大切さを訴えた。「できないからやろう。悔しさを忘れたら進歩はない。悔しさを感じたら一矢を報いよ」「才能はなくても、努力次第で何でもできるようになる」と話し、毎日練習しているというアコーディオンを実演した。
大学生に向けてのメッセージとしては①語学をしっかりやること②一週間に一度は本を読むこと③大きな志を持つことなど、12ヶ条にまとめて話した。「単位のために勉強するな。興味があるから、面白いから勉強しなさい」と、一部耳が痛い話もあった。最後には「北海道に来た時は、ぜひ数学ワンダーランドにいらっしゃい。蟹を買って待っています」と話し、会場を沸かせた。

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