東北大学新聞:

355号 東北大の論点

「今年は駐輪のマナーが悪い」。そう感じている人は多いのではないだろうか。学校側の対策はどうなっているのか。学生に問題意識はあるのか。これらを調査し、東北大生の駐輪マナーについて問う。

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川内北キャンパスの北門から構内に入るとすぐに、自転車の大群が目に入る。第二食堂の前やマルチメディア棟の前など駐輪場ではない場所に、多くの自転車が止められている。この場所以外にも新サークル棟前、扇坂バス停付近などに大量の自転車が止められ、通行の妨げになっている。
これには主に2つの要因がある。指定された駐輪場以外の場所に駐輪する人が増えたためと、駐輪場に放置された自転車が場所をとってしまい駐輪場が溢れてしまうためだ。
この問題に対して、学務課の担当者に話を聞いた。大学側の対策は主に4月の駐輪指導と7月の撤去作業だ。4月、川内北キャンパスの正門と北門に一人ずつ指導係を配置し、正規の駐輪場に駐輪するように注意を促した。7月には、埃をかぶるなど長期間使用している形跡のない自転車に撤去勧告の知らせを貼り、その後数週間経っても放置されたままになっていた自転車を一斉に撤去した。今年は自転車273台、バイク24台だった。
大学側はこれ以上の対策は行えないと言う。駐輪指導にも撤去作業にも毎年大変な労力がかかっている。特に撤去作業は、警察への盗難届けの確認や、4ヶ月の保管期間後の処分作業などもあり、年に何度も行えるような作業ではない。「学生達にもっと自覚を持ってもらうしかない」と担当者は訴えた。

次に、自転車マナーに対する意識調査として、第二食堂前での聞き込みを行った。
実際に不法駐輪を行っている人に「なぜ不法駐輪を行うのか」という質問を行ったところ「そもそも第二食堂前が、駐輪スペースではないということを知らなかった」、「特に違和感もなく普通に止めていた」などの回答が多く返ってきた。川内北キャンパスでの調査ということもあり、大半が1年生だった。
駐輪スペースの場所は4月の駐輪指導のほかに、新入生に配られる学生生活案内のキャンパスマップで記されている。しかしこれだけでは、不十分だ。どこが駐輪スペースなのかもっと明確にする必要がある。また禁止区域のラインが消えている場所があるので、引き直すことも必要だ。それでも改善できない場合は、大学の対応として罰則を考える必要もある。
次に「最近の自転車マナーについてどう感じているか」という質問を行ったところ、主な意見は「今年は本当にひどい」、「昼の混雑時などとても邪魔になる」、「みんなが止めているから、自分もたまに止めてしまう」というものだった。
以上の回答からわかるように、「今年の駐輪マナーは去年に比べて悪くなっている」、「今の状況はひどい」と感じている人は確かに多い。大学の対応に頼るだけではなく、学生自体のモラルを高める必要がある。
また、今年の状況しか知らない1年生にとっては、これが普通の状況に見えるかもしれない。「みんなが止めているから、つい自分も止めてしまう」という意見があった通り、これから先、こういう駐輪スタイルが常態化していく可能性もある。
もうすぐ年が変わり、4月には新しい年度を迎える。今こそ、「これからの駐輪マナー」について真剣に考える時期なのではないか。(本紙記者)

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