東北大学新聞:

ちょんまげで甘酒を配ろう!

2月24日の午後7時ころ、クリスマスイブの夜。定禅寺通にはカップルなど、多くの人々が集まっていた。キリスト教徒でもないのにクリスマスイブを祝う人々に和の心を忘れないでほしいと思った東北大学新聞は定禅寺通にて、道行く人々に日本風の格好で甘酒を振る舞った。

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ちょんまげのカツラを被り、祭りのハッピを着て聖夜の定禅寺通へ現れる私達。その非常に日本人らしい格好に周囲の目は釘付け。
そして甘酒を配り始める。最初に狙いをつけたのは、老夫婦。和の心を持つ私達が甘酒を渡す。やや戸惑いながらも受け取ってくれる。いいぞ、この調子だ。次のターゲットは若いカップル。しかし、遠慮しているのか怪しんでいるのか、受け取ってくれない。次も若いカップルをターゲットにするも、断られる。そしてなぜか老夫婦に渡すと、受け取ってくれた。
甘酒配りはその後も割と順調に続く。若いカップルにも受け取ってもらうことができた。多くの人に断られながらも順調に甘酒を振る舞うことができた。親子連れの子供さん、甘酒は受け取らないが写真はこっそり撮っていくカップル、話しかけなくても飲みたそうに立ち止まってくれるカップル、イブの定禅寺通には本当にいろんな人々が集まっていた。
甘酒配りも終盤。配るほうも要領を得てきたのか、予想以上の大盛況。自らもらいにきてくれる人々も現れた。しかし、カップル1組とおばちゃん2人組に配ろうとしたとき、甘酒が残り少なくなりおばちゃん達に配る分があるか不安になってきた。そのことを告げると、カップルはこう言った。「2人で飲みますので、1つでいいですよ」。私達はこのカップルの言葉に感銘を受けた。愛し合う2人で分け合う、自分達の分を他の人に譲ってあげる、これこそ真の和の心ではないだろうか。私達は確かに、道行く人々より日本人らしい格好をしていたかもしれない。しかし、見かけにだまされて本当の和の心を忘れていたのは実は我々の方だったのではないだろうか。そう、日本人は決して和の心を忘れたわけではなかったのだ。
甘酒配りを通じて、日本人の隠れた和の心を思い知らされた私達。そのうちの2人が「それじゃ、私達は光のページェントを散歩してくるよ」と告げる。意味が分からず、戸惑う私。そして衝撃的な告白を聞かされる。「私達、付き合い始めました」。何ということだ。私達はクリスマスイブだというのに一緒に過ごす人がいないから甘酒を配っているのではなかったのか。今年初めて仙台に来た私。本格的に寒さが厳しくなってきた。私に早く春が来ますように。

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