新型地雷探知機ALIS開発
本学東北アジア研究センターの佐藤源之教授が新型地雷探知機、「ハンドヘルド型センサAdvanced Landmine Image SystemALIS」を開発した。
従来の探知機は金属を探すことは得意だが、薬きょうなどの金属の屑にも反応するため、1000回の金属反応のうち1個の割合でしか地雷を探知できなかった。
ALISは金属と地雷を判別する機械として開発された。備え付けられた地中レーダーから電波を飛ばし、地中に埋まっている物体から跳ね返ってくる電波の方向と距離を測定する。さらにそれをコンピューターで信号処理することで地中の様子が三次元的に見ることができる。これにより研究者、開発者以外の者でも正確に探知できる。さらに形状から対人地雷、対戦車地雷といった地雷の種類も判別可能。
地雷除去の方法としては探知機の他に、巨大なローラーを地面に打ち付けて意図的に地雷を爆発させる機械除去や地雷犬、地雷蜂など生物を使う方法がある。しかし確実性やコスト、絶対数の不足などが問題。そのためハンドヘルド型探知機による人力作業がポピュラーだ。
現在、国連機関の評価実験で残っているハンドヘルド型探知機はイギリス、アメリカ、本学の3台のみ。イギリス、アメリカ型が、軍主導で開発されたのに対し本学は文科省の指針に従い開発された。レーダーからの信号をコンピューター処理するタイプは本学のみだ。
年末には佐藤教授らはカンボジアへ出張し、現地の人が使うことを含めた評価実験を行う。
現在のところは2台しかないが、ОDAで注文する国がある可能性もあるため来年には産学提携で企業から商品化される予定。「現地で使われることを念頭に開発したためALISの普及が望まれる」と佐藤教授は語る。
