東北大学新聞:

国際高等融合領域研究所を新設

本学国際高等融合領域研究所が4月1日、青葉山キャンパスに新設された。融合領域とは、専門性の高い学問分野を融合させて作りだした分野のことで、融合領域の研究所が開設されたのは世界でも珍しい。

 国際高等融合領域研究所は昨年4月に発足した国際高等研究教育機構の組織の一つ。主にこの機構の別組織である国際高等研究教育院で所定の課程を修めた学生がポスドクとして本学に雇用され所属する。任期は5年で、審査を通過すれば研究費が支給される。また学内外、国内外問わず公募される。
 国際高等融合領域研究所は国際高等研究教育院と同様に、生命科学や情報工学、社会科学などの5つの研究領域から構成される。これらは21世紀COEプログラムとして選定された13の研究プログラムの成果を大きく分類して作られた。そのため、事実上文理問わずすべての研究者がいずれかの領域に所属できる仕組みになっている。
 研究費が支給される点も大きな特徴の一つだ。研究者として才能が開花するのは統計的にみて20~30代の若い時期とされている。しかしこの世代は就職などの現実的な問題で、研究活動に没頭するのが困難。そこで大学が就職の受け皿となり、安心して研究活動を続けられる環境を整えた。
現在、学問がきれいに線引きできないという声が強まっていると同時に、既存の学問体系では解決できない、地球規模の問題が発生している。そのため、既存の学問体系の一つに特化するのではなく、広い視点を持った研究者が必要とされる。本学をはじめ世界中の大学で融合領域が注目されているのにはこのような背景がある。
 国際高等融合領域研究所は今後活動を拡大していく予定。本学の試みは世界中から注目されている。

Copyright (C) 東北大学新聞