井上プラン発表
井上プランが3月31日、公表された。
井上明久総長は総長就任と同時に総長室を設置し、そのメンバーを中心として、今年度を初年度とするアクションプランを検討していた。そしてとりまとめられたのが井上プランだ。井上プランは、「世界リーディング・ユニバーシティ」の実現を目標としている。
世界リーディング・ユニバーシティとは、本学の特徴である「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」に加え、今年で100年を迎える歴史による知の蓄積を人類の社会に貢献に活かそうというものだ。
井上総長は、「挑戦」、「創造」「革新」のキーワードによって、これからの東北大学を考えている。また、10年後には、総合評価で世界トップ30位以内に入ることを目標とした。
井上プランは、教育、研究、社会貢献、キャンパス環境、組織・経営の5項目で構成されている。
教育の項目では、本学独自のカリキュラム再構築や新たな教育システムの開発について採り上げている。大学院生が履修可能な教養カリキュラムの設置など。学生支援体制の充実、意欲的な学生獲得のための入試戦略の展開などにも触れている。
研究の項目では、特定研究領域の育成による世界最高水準の大学への躍進、国際学術ネットワークを通じた世界トップレベルの共同研究など。その際には、海外事務所の活用を重要視している。
社会貢献の項目では、世界への貢献として、優秀な人材の輩出。地域への貢献として、産学官連携の強化やベンチャー起業の育成。一般への貢献として、地域社会との連携効果を挙げている。毎月メディアテークで行なわれているサイエンスカフェもその一環だ。
キャンパス環境の項目では、キャンパス移転や環境・安全に配慮したキャンパス整備の計画を挙げ、青葉山新キャンパスの研究環境や片平キャンパスの機能性を説明している。近い将来に予想される宮城県沖地震などの対応や情報通信、メディアの整備などにも触れている。
組織・経営の項目では、事務機構の再構築、安定した自己財政基盤の構築や創立100周年記念4大事業である「100周年キャンペーン」「記念建造物「東北大学基金の創設」「百年始の発行」の計画を挙げている。国際競争力を支える教員の確保への記述が特に具体的だ。今年度から、学校教育法の改正により、助教授という職種がなくなり、准教授と助教ができた。
井上プランでは、これに加え、定年退職した教授を「特務教授」、教育・研究・社会貢献の各分野において先導的な役割を担う教授を「フェロー教授」、国際的影響力のある教授を「ユニバーシティ・プロフェッサー」とする。女性教員増員についても積極的に取り組む。
