東北大学新聞:

スプライト観測衛星 宇宙へ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は来夏発射予定のH2Aロケットに、本学チームが開発している「スプライト観測衛星」を搭載することを発表した。開発チームは理学研究科の高橋幸弘講師(地球物理学)、工学研究科の吉田和哉教授ら16人。雷雲上空に発生する「スプライト」の観測を目的とする。

スプライトとは雷雲上空、高度約40―80キロで発生する放電発光現象。存在は十数年前に発見されたが、雷雲にかくれて観測するのが難しい。今まで主に地上から観測を行っていたが遠方、斜め方向からのためいいデータが得られなかった。
 高橋講師と吉田教授はJAXAの宇宙科学研究本部(相模原)にてあったミーティングにて知り合った。そして、スプライトの宇宙からの観測を目指す高橋講師と衛星の製造を目指す吉田教授とが協力して研究をすることとなった。そして2年ほど前から実際に活動を始め、去年5月にJAXAがH2Aロケットのすき間に相乗りする小型副衛星の公募に申し込んだ。書類審査等の結果、研究の独創性などが評価され搭載される6機のうちの1機に決定した。
 今回開発している衛星は重さ45キロ程度で、一辺約50センチの立方体。今フォは10月末を目標にフライトモデルを完成させ、H2Aロケットに搭載され打ち上げられた後、宇宙で切り離される。衛星はスプライトの写真以外に電磁気やガンマ線を観測する事ができ、そのデータも研究に役立てられる。
 

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