東北大学新聞:

大学生「少年の心」を求めて

読者の皆さん、本紙5月号を憶えているだろうか。そう、少年の心に戻るために川内キャンパスにある植物園でかくれんぼしたのだ。

 このかくれんぼで身も心もリフレッシュした新聞部員は、この夏さらにもうワンランク上の「少年の心」企画を考え出した。
 東北大学新聞伝統のネタ企画。今回は、「合宿先での虫捕り大会」だ。大学生になって、一体何人が虫捕りにチャレンジしただろう。久し振りの虫捕りに部員の期待は高まりっぱなしだ。
 9月某日。約15人の新聞部員が、郡山にやってきた。まずここで、虫捕りに必要な道具を手に入れようってわけ。私と他の2人の部員で近くの駅ビルに向かう。そこにあるのは、輸入物の雑貨専門店。いやいや、こんなところに我々の必要なものがあるわけない。だって虫捕りに必要なのは、虫捕り網・虫捕り籠っちゅうワイルドなもんなのだから。なんか小綺麗で可愛らしい輸入陶器の置物なんかじゃない。
 続いて駅前の100円ショップに行く。私も含め、虫捕りの道具が見つからないことに焦り始める。先輩方の中には、自分の家から蜜や、わらでできた笠を持参してきてくれた人もいるのだ。それなのに、肝心の網と籠がないと申し訳がないではないか。
 文字通り血眼になって100円ショップの中をうろつく3人の新聞部員。周りの人の目には、金の貪欲さむき出しの集団に見えたことだろう。
 そんな中、部員Oが「あった!」と声を上げる。慌てて近寄る2人。しかしよく見れば、それは園芸用のプラスチック製添え木。ただの棒。こんなんじゃ網にならないよ。なんだい見間違いか。結局網と籠は見つからなかった。翌日の虫捕りへの不安が高まる。もしかして、素手で捕まえることになるの?
 そんなこんなで虫捕りの当日がやってきた。舞台は猪苗代。そびえ立つ猪苗代山は虫捕りにピッタリだ。前日に午前3zimade飲み会があった割には、かなり多くの人が参加してくれた。どうもありがとうございます。大学生生活やってると、たまにはピュアな事したくなるのだろうか。
 やっぱり網は必要だ。籠はなくとも、キャッチ&リリース式でやればいい。そのとき、部員の一人がカバンの中から何かを取り出した。それは、「仙台市指定ゴミ袋」。網が見つからない事を想定して持ってきてくれるとは、何と備えがいい。これを拾ってきた枝にくくりつけ、なんとも頼りない即席網の完成だ。
 二日酔いの頭痛を抱えている人もいるので、ゆっくりぶらぶら虫を探して歩いていく。部員Мが人差し指をぐるぐる回し始める。トンボを見つけたらしい。そして・・・捕まえた!最初の獲物はトンボだった。
 その後も、Мは5匹以上のトンボを捕まえる。この男、もしや虫捕りの神様ではないのか。
 部員の多くは、カブトムシ・クワガタ等を期待していた。しかし時刻は午前10時。こんな昼間にいるわけがない。飲み会の余韻で始まりが遅れるという、大学生らしい「少年の心」虫捕り大会となった。
 その後も探し続けるが、トンボ以外に収穫は無し。蝶を追いかけまわすが、動きが早いのなんの。即席網では捕まえられない。
 最後に山中の神社にたどり着く。奥の院への参道を登るが、虫は見当たらない。いやいや、いることはいる。蚊・蚊・蚊の嵐だ。日頃仙台という都会で暮らしている部員達に蚊が襲い掛かる。蚊に追い立てられるように山を降り、虫捕りは終わった。

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